40~50代、働き盛りが「歳を取ったな」と実感する瞬間

日刊大衆

画像はイメージです
画像はイメージです

 現在、日本では高齢化が進み、総人口1億2671万人に対し、65歳以上の人口は3515万人、高齢化率は27.7%(内閣府:平成30年版高齢社会白書より)。医療の発展などで日本人の平均寿命は伸びており、「人生100年時代」ともいわれるようになった。

 元気なシニアは増えているが、歳を取れば若いときのようにはいかない。ふとした瞬間に「自分も歳を取ったな……」と思うことは、誰でもあるだろう。そこで全国40~50代の男女200人に「最近、歳を取ったなと思うこと」を聞いてみた。ミドル世代の赤裸々な実情が明らかに!

 まず、多くの人が自覚していたのは「体力の衰え」だ。

「階段の上り下りがつらく、息が上がってきた」(54歳/男性/神奈川県/学生・フリーター)

「階段を上るのがおっくうになってきた」(50歳/男性/北海道)

「少し動いてもすぐに息が切れる」(46歳/女性/奈良県)

「体が思うように動かない」(42歳/女性/大阪府/主婦)

「座ってから立ち上がるのがつらい」(41歳/女性/青森県)

 特に階段の上り下りなどは、年々つらくなるといった声が見られた。次に“加齢あるある”としていわれるのは、フィジカルのリフレッシュがうまくいかないこと。ちゃんと休んでも「疲れが取れない」という人は多い。

「朝起きたときに疲れが取れていないことが多くなった」(46歳/男性/長野県)

「夜遅くまで起きているのがしんどくなったし、いくら寝ても疲れが取れない」(53歳/男性/東京都/営業・販売)

「毎日とにかくだるい」(47歳/男性/山口県/営業・販売)

「徹夜ができなくなった」(52歳/女性/三重県/主婦)

 疲れやすくなるのに加え、健康に気を遣ってアクティブに動いてみたものの、そのせいでよけいにつらくなるのも年齢を感じる瞬間だ。

「運動後の筋肉痛がひどい」(54歳/男性/北海道/営業・販売)

「自動車の長距離運転がしんどくなってきたこと」(50歳/男性/神奈川県)

「すごく運動をした翌日ではなく、翌々日に筋肉痛がやってくるようになった」(41歳/女性/千葉県/主婦)

■鏡を見て年齢を実感する人も

 身体能力の変化は、加齢のサイン。自分では若いつもりでも、体がついてこないことで、年齢を自覚するという人は多い。

 また「見た目の変化」も、自分の年齢を思い知らされる一因だ。

「太りやすくなった」(49歳/女性/長野県/主婦)

「体重が徐々に増えている」(53歳/女性/滋賀県)

「ベルトのサイズが合わなくなってきた」(41歳/男性/大阪府/営業・販売)

「お腹が出てきた」(40歳/男性/大阪府)

 昔は多少太っても体重を戻すのはそこまで苦労しなかったが、歳を取ると代謝が衰え、気づいたら立派な体型になっていた……という人も多い。中には「腹が出たとこ勝負!」(56歳/男性/愛知県/会社経営・役員)と、ポジティブ(?)なコメントをしている人もいた。男性の場合、歳を重ね、ある程度太っていると貫禄が出るということもあるのかもしれない。

 とはいえ、やはり見た目を気にする人は多い。外見の変化は、最も年齢を実感するきっかけになる。特に女性は、男性に比べて鏡を眺める時間も多いだけに、その変化には敏感だ。

「しみが気になるようになった」(47歳/女性/東京都/主婦)

「しわが増えた」(43歳/女性/滋賀県/主婦)

「ロングヘアにしても顔のしわが目立ち、似合わなくなった」(53歳/女性/群馬県/主婦)

「かわいい服が似合わない」(44歳/女性/岐阜県/主婦)

「鏡に映った顔がおばさんだった」(44歳/女性/新潟県)

 女性ならではの切実な回答が続々と寄せられた。中には「化粧をするのが面倒になった」(42歳/女性/愛知県/総務・人事・事務)という声もあった。もちろん男性ならではの、加齢の悩みもある。

「頭髪がだいぶ薄くなってきたこと」(48歳/男性/東京都)

「頭がハゲてきたこと」(55歳/男性/神奈川県/コンピュータ関連以外の技術職)

「毛が抜ける、歯が抜ける」(52歳/男性/静岡県)

 薄毛の悩みを挙げる男性は多かった。頭髪に関しては、男女ともに「白髪が増えた」という人も多数いた。

■目や足腰の衰えなど健康不安を実感

「健康」の変化も、歳を取ると増える傾向にある。特にたくさん寄せられたのは、視力と足腰の衰えを訴える声だ。

「老眼で字が見えない」(50歳/男性/茨城県)

「膝が痛い」(52歳/女性/島根県)

「足腰が弱くなり、立っているだけで腰が痛くなる」(56歳/男性/岩手県/金融関係)

「普通に歩いていて、転ぶ回数が増えた」(49歳/男性/東京都)

「立ち上がるときにふらついて転倒しそうになる」(55歳/男性/福岡県/公務員)

「腕が上がらない」(53歳/男性/福岡県/営業・販売)

 他にも「風邪をひいたとき、なかなか治らない」(41歳/女性/長崎県/主婦)、「食が細くなった」(58歳/男性/宮城県/営業・販売)や、「コレステロール値が高い。前はこんなことはなかった」(55歳/女性/大阪府/主婦)、「健康診断の結果で、健康から要改善に変わった」(42歳/男性/岐阜県/コンピュータ関連技術職)、「通院先が増えた」(59歳/男性/岐阜県・営業・販売)など、健康に不安を抱えている人は多い。

 また、年齢ならではの睡眠に関する悩みも少なくない。

「しっかり寝ないとしんどい」(43歳/女性/愛知県/主婦)

「早い時間に目が覚める」(53歳/女性/北海道/総務・人事・事務)

「眠りが浅い」(43歳/女性/愛知県/主婦)

「夜、トイレに起きるようになった」(43歳/女性/神奈川県/主婦)

「寝起きに疲れが残り始めた」(51歳男性/愛知県/営業・販売)

 以上が、ミドル世代たちの年齢を自覚するきっかけだ。身体的なことではなく、「服装や車に昔ほど興味がなくなった」(57歳/男性/岡山県)のように、気持ちの変化を感じて年齢を自覚するという人もいた。

 主に自分自身の変化から加齢を実感するというパターンが多かったが、それ以外には、周囲の変化によって自分の年齢を実感するという意見もあった。

「しばらく会っていない友達の子どもが大きくなったのを見たとき」(54歳/女性/北海道/主婦)

「周囲が昔話をするようになった」(50歳/女性/愛知県/主婦)

「孫ができたとき」(51歳/女性/千葉県/主婦)

「仕事上で上司や先輩から叱られることがほとんどなくなった」(46歳/男性/東京都/公務員)

 人生100年時代といわれる現在では、今回アンケートに答えてくれた人たちは、まだ人生も半ば。自らの年齢を受け止めつつ、今後の人生をいかに生き生きと暮らしていくか、考える時期にきているのかもしれない。

「40~50代、働き盛りが「歳を取ったな」と実感する瞬間」のページです。デイリーニュースオンラインは、家族少子高齢化アンチエイジング病気カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧