タイでは公共の場で学生たちのキスが禁じられているが、新たに家の中でも禁止される修正案が提出される
公共の場で、恋人たちがキスしたりしていちゃいちゃしているのを見るのは、見ているこっちが気恥ずかしくなるものだ。
オープンな愛情表現が当たり前とされている文化がある国に行ったのなら受け入れられそうだが、そんな文化が根付いていない国では気まずさこの上ない。
特に未成年となると風紀上の問題もあるようだ。
タイでは、2005年、学生たちが公共の場で男女間の愛情表現をするのを禁じる規制法案が可決された。キスもハグも、放課後に手をつないで下校するのすら一切禁止になったのだ。
だがそれだけではない。新たな修正案では、プライベートな場所、そう、自分の家でさえ、学生のこうした行為は違法となりそうなのだ。
・西洋化に逆行するタイの法案
NBCのLeft Fieldが、タイの保守的な文化と若者の衝突についての動画を公開している。
Can a Country Ban Students From Kissing, Even at Home? | NBC Left Field
「政府は、十代の若者のとるべき道を示そうとしているが、今、タイ文化は変わりつつあり、より西洋化に向かっている」チュラーロンコーン大学の心理学准教授のナッツサダ・ターファントは語る。
グローバルの波はタイにも来ている。世界の文化はインターネットを介して四六時中見ることができる。
新たな価値観は若者の方がすんなりと受け入れられるものだ。それはダメだと禁じれば禁じるほど、だいたいその正反対のことをするのが若気の至りってやつだ。

・タイの男女交際における文化
どうやらタイ政府は、19世紀の価値観を取り戻そうとしているようだ。
動画の中でもそのことが指摘されているが、20世紀になって初めて、ハリウッドロマンスが台頭して、PDA(カップルが人前でいちゃつくこと)が広く受け入れられたという。
タイでは、60年ほど前まで、男性が女性に会うときは、まずは女性の家族全員と対面して、それからデートが許される、というのが一般的だった。
政府側の人間は、この規制はタイの習慣を守るためだと言う。
もちろん反対意見もある。
人前ならまだしも、家の中でもいちゃいちゃを禁じるのは、あまりにも圧制的だし、過度に抑えつけるような政策は国民の私生活の侵害になるという。
「そもそも、こんな法案はバカげている」チュラーロンコーン大学の学生会会長のタナワット・ウォンチャイは言う。
「この規制に学生たちが反対するのを、決して止められないと思う」
古き良き文化を継承することは確かに大事なことだが、恋愛に関する価値観はどんどん変わってきているからどうなんだろう?
ネット社会となり、西洋から流れてくる恋愛文化を止めることはできないし、十代の恋愛ほど、止めるのが難しいものはないからな。
References:nbcnews/ written by konohazuku / edited by parumo