知ればマルタ旅行がもっと楽しい、波乱万丈の聖ヨハネ騎士団とマルタの歴史 (4/4ページ)

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壮麗なる聖ヨハネ大聖堂や騎士団長の宮殿、マノエル劇場など、現在のヴァレッタを象徴する建造物が建てられ、マルタにおける聖ヨハネ騎士団は黄金時代を迎えます。

ところが、平和が戻り目的を失った騎士団員の生活は堕落し、しだいに戦うことすら忘れていきます。

1798年、総勢5万8000の兵を率いたナポレオンの艦隊が、水と食料の調達を口実にマルタに寄港。騎士団は戦うことすらせず降伏してしまったのです。

こうして、268年に及んだ騎士団のマルタ支配はあっけなく終結。マルタはフランスの属領にされてしまいます。

その後、1800年から160年以上にわたったイギリスによる統治を経て、1974年にマルタ共和国が発足。マルタという国が現在の形になったのは、わずか40数年前の話なのです。

騎士団の夢の跡が残るマルタの首都ヴァレッタは、歴史的な街並みがまるごと世界遺産。海に浮かぶ要塞島のような類まれなる都市の景観は、今も世界中の人々を魅了し続けています。

騎士団の拠点になっていなかったら、マルタはどうなっていたか。それは誰にもわかりませんが、騎士団が築いた美しい街並みは、いつまでも残しておきたいかけがえのない宝物です。

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