フォークナー、マルケス、サラマーゴ ポルトガル文学の旗手が影響を受けた作家たち (2/3ページ)

新刊JP

          表紙

――たしかに、この作品の語りは断片が集まることでそれぞれのエピソードの全体像が見えてくるところがあります。

ペイショット:文学的影響のお話をもう少しすると、世界の文学と繋がろうとするとあまりにも膨大なものと対峙することになるので、私はポルトガル文学と繋がっていたいと思っています。ポルトガル文学の先人や今の作家たちと連なることで満足感を得ることができるんです。

――ポルトガル文学といえば、フェルナンド・ペソアや、ポルトガル語世界で初めてノーベル文学賞を受賞したジョゼ・サラマーゴといった名前が思い浮かびます。

ペイショット:まさに影響を受けた二人です。思春期にペソアの詩を読んだことで、私は何か自分もものを書いてみようと思い立ちました。ペソアはポルトガルにとってとても重要な人ですから、ポルトガル人の話によく出てきます。

サラマーゴからはペソアとは違う年代で強く影響を受けました。初めて書いた長編小説が2001年にサラマーゴの名を冠した文学賞を受賞したことで彼に会うことができ、2010年に亡くなるまで親しい交流を持つことができました。

彼の作品を読むことで文学的な影響を与えてもらったのはもちろん、そうした交流からも学ぶことは多かったです。サラマーゴは社会に対して意見をはっきり言う作家だったのですが、彼の姿勢を通して作家として公の場でどうふるまえばいいかを教えてもらった気がします。

そのサラマーゴもかつてガルヴェイアスのあるアレンテージョ地方のことを書いて国内に大きな反響を巻き起こしたことがあります。この地域を書いた先人たちの作品は、この作品をかくうえで頭に入れておく必要がありました。

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