永遠なる“武士の魂”!殉死に反対し戦国大名・宇喜多直家に忠告した老勇者のエピソード (3/5ページ)

Japaaan

自分以外なら誰でもいい……)

まぁ、そんな不埒なことを考えていた備州武士は流石にいなかったでしょうが、そこに救世主が現れます。

「畏れながら……」

口を開いたのは、剛毅の士として知られる歴戦の老臣・花房(はなぶさ)氏でした。

※原典には名前の明記がないものの、年齢や人物言行より越後守正幸(えちごのかみ まさよし)と推定されます。

死ぬ忠義より、活かす忠義を

花房氏は言いました。

「生者と死者は、それぞれ進む道が違います。そもそも死んでしまえば誰もが独り、どうして家臣たちを道連れにできるでしょうか。その上、御屋形様にお仕えしておる者はみな優秀ですから、御屋形様の死後に家督を継がれる若君のお役に立てるべきであり、そんな彼らを捨ててしまうようなことができるものですか」

花房氏の諫言に安堵する宇喜多家臣団(イメージ)。

【原文】
「人鬼(じん・き)途(みち)ヲ異(ことに)ス。冥漠(めいぼう)ノ中(うち)安(いづくん)ゾ臣僕(しんぼく)ヲ随(したが)ヘルヲ得(えん)ヤ。且(そのうえ)君ノ左右ノ臣良士ニ非(あらざる)ハナシ。如(もし)君萬歳(ばんぜい)ノ後ハコトヾク(ことごとく)是(これ)嗣君(しくん)の股肱耳目(ここうじぼく)タリ。豈(あに)之(これ)ヲ無用ノ地ニ棄(すて)ン乎(や)……」

つまり「ここにいる優秀な家臣たちは、あなたが死んだ後を継ぐ若君を補佐すべきであり、これから死んでいくあなたにつき合わせる訳には参りません!」という宣言に他なりません。

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