真っ赤なお鼻のトナカイさんは、実際にみんなに笑われていなかった。その理由とは?
有名なクリスマスソングの1つに「赤鼻のトナカイ」がある。
最初の歌いだしは「真っ赤なお鼻のトナカイさんは、いつもみんなの笑いもの」となっているが、実際に赤鼻のトナカイ、ルドルフは仲間たちからそのことを笑われたいたのだろうか?
だが安心してほしい。赤鼻を馬鹿にされて笑われたトナカイなんていなかったんだ。その理由とは・・・
・トナカイは色を認識することができない
動物の目は人間とは違う。我々が見えている色が同じように見えているわけではないのだ。トナカイは赤色を識別する目の細胞がないので、赤鼻のトナカイ、ルドルフがそのことでからかわれることはありえないのだそうだ。

ちなみにトナカイは、オレンジやグリーンも見えない。つまり、彼らはクリスマスツリーの下に置かれたプレゼントのニンジンを見つけるのにも苦労するということだ。
トナカイは赤い光を見たり、赤やオレンジ、グリーンという色を識別することができません。だから、彼らはルドルフの赤鼻やオレンジ色のニンジンが見えないのです。彼らは紫外線視覚をもっていて、それで北極圏の雪に埋もれた地衣類などを探し出しているのです。
そう説明してくれたのは、イギリス・エクセター大学の動物学者、マーティン・スティーヴンス教授。
・紫外線視覚を持っているトナカイ
これなら、もしかしたら、白いオオカミやその他の捕食者も見えるかもしれない。動物の毛皮が紫外線を吸収し、雪が紫外線を反射するからだ。
こうしたユニークな視覚能力は、北極圏の過酷な環境に適応するためのトナカイの特徴の一部なのだ。
雪に同化して人間には見えない白いオオカミも、トナカイにとっては目立つ存在なのだろう。

image credit:Caribou, Reindeer in Alaska
スティーヴンス教授ら研究チームは、動物の視力をいろいろ調べている。
紫外線は、人間の視力には有害だと考えられていて、ほかの動物も紫外線によるダメージから目を守ろうとするのが普通だ。
だが、2011年に発表された研究では、トナカイは紫外線が見えるだけでなく、対象物の像をちゃんと把握して、食べ物や安全な場所を見つけたりすることもできるという。
研究リーダーのグレン・ジェフリー教授は言う。「人間を含むほとんどの哺乳類は、目のレンズがなるべく紫外線を取り込まないようにしているため、こんな方法はとれない」
人間は、並んでいる虹の全色の中の赤の波長に匹敵する700ナノメートル前後から、400ナノメートルの光を見ることができる。
ジェフリー教授らは、トナカイの視力でどれくらいの波長のものが見えるのかを実験し、彼らは350~320ナノメートル前後の波長までしか見えないことを発見したという。

ということで赤鼻で笑われるトナカイがいない事実がわかってよかったね。
そもそもトナカイに赤い鼻の個体なんかいないだろうとか、空を飛んでサンタを運ばないだろうとか、身もふたもないことをいっちゃダメだよ。そこんところだけは夢をみさせてもらおうね。
追記:本文を修正して再送します(218/12/15)
References:Reindeer could not bully Rudolph's red nose as they're colourblind | Daily Mail Online/ written by konohazuku / edited by parumo