NHK大河ドラマも最終回! 西郷どんに学ぶ「食の秘密」 (2/4ページ)

日刊大衆

「薩摩の郷土料理といえば、『薩摩汁』も栄養が高く、精がつきます。骨つきの鶏のぶつ切りに大根、里芋、ゴボウ、ネギなどを入れた、具だくさんの味噌汁です。里芋はカリウムが豊富。鶏は他の肉に比べ、肥満などを招く脂肪が少ない。おまけに、ゴボウには亜鉛が多く含まれています」(田沢氏)

■薩摩の黒豚は肉が引き締まり、脂肪が少ない

 さらに、鹿児島で忘れてならないのが黒豚だ。ビタミンB6やカリウムが豊富なサツマイモで焼酎を作った残りかすを、餌として与えられているのが薩摩の黒豚。一般の豚に比べて肉が引き締まり、脂肪が少ないのが特徴だ。江戸時代まで、建前としては獣肉食の禁忌が守られていた。牛肉を食べることが文明開化の象徴として考えられ、すき焼きが流行したのは、明治時代に入ってからだった。「戦国時代から薩摩では豚肉を“歩く野菜”と呼び、戦場へ生きた豚を、そのまま連れていき食する珍しい肉食集団でした」(前同)

 幕末、薩摩の島津斉彬と交遊のあった水戸藩主・徳川斉昭は、この黒豚を「いかにも珍味、滋味あり、コクあり、なによりも精がつく」と絶賛。水戸徳川家出身の最後将軍・徳川慶喜が「豚一様」と呼ばれるほどの黒豚好きだった話は有名だ。禁忌はどこへやら、遠方の水戸の殿様たちが絶賛するくらいだから、西郷が黒豚を食べなかったはずはない。

 奄美大島に流された西郷は大久保利通に手紙を送り、「豚みたいになってしまった」とこぼしているが、「奄美では豚を使う料理が多い」(前同)という。黒豚ばかり食べて西郷は丸々と太り、愛加那(2番目の妻)ともフルスロットルだったのか……。『「和の食」全史』や『武将メシ』など、多くの著書がある食文化史研究家の永山久夫氏が言う。「当時の成人男性の身長は150センチほど。西郷さんが約180センチとずば抜けて高かったのは、当時の薩摩藩の食生活と関係があると思います。その理由は、豚料理をよく食べていたからでしょう。

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