慢性的な冷えの原因に 使われないままになっている「冷たい筋肉」とは (2/3ページ)

新刊JP

野球のピッチャーでいえば肩ができるまでに「ここで行ってくれ」ということがある。

選手に話を聞いても、体が冷えたら手に息を吹きかけたり、体を擦るくらいしかしないと。ストレッチをするにしても、全身やるほどの時間はないことが多い。そういう時のために、曲げる筋肉も伸ばす筋肉も同時多発的に短時間で温められる方法があればケガを防げるんじゃないかと考案したのが「ふるえトレーニング」です。

――代表的なのが「忍者ぷるぷる体操」ですが、これは両手を力いっぱい押し合うなどして体の広い範囲の筋肉を同時に使い、震えを生じさせることで体の内側から熱を生じさせるというものです。この原理を教えていただけますか?

高林:たとえば、おしっこをした後に体が自然にぶるぶるっと震えることがありますよね。あれは、おしっこを出したことで体から熱が奪われたために、震えることで体が産熱しているんです。風邪をひいて寒気がした時に震えがくるのも同じです。震えっていうのは体が冷えた時に体内で熱を作るための機能なんです。

それならば、体が冷えた時は自分の意思で体を震えさせてしまえばいい。自然にくる震えは自律神経の働きによるものですが、意図的に運動神経を使って震えを作り出すのも体の産熱機能を使うという意味では同じなので。

表紙

――『ぷるトレ』は、お話にあったようにスポーツ選手向けに考案された体を温める方法を、慢性的な冷えによる体の不調の改善に応用しようというものです。冷えは筋肉量の少なさや運動不足で筋肉を使っていないことが原因だとされているのですが、私は普段から運動をしているのに手足の末端が冷えてしまいます。これにはどんな理由があるのでしょうか。

高林:一ついえるのは、今は生活が便利になりすぎてしまって、使う筋肉と使われていない筋肉がはっきり分かれてしまっている人が多いんです。

今、生活の中で足の指を使うことってほとんどないでしょう。

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