『まんぷく』長谷川博己が、“いじられキャラ”で新境地開拓 (2/2ページ)
長谷川はもともと舞台で活躍していたが、2010年のドラマ『セカンドバージン』(NHK系)で知名度を上げると、以後は14年の『MOZU』(TBS系・WOWOW)でエキセントリックな悪役を演じるなど、演技派のイケメンという地位を確立。2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)では主役の明智光秀に抜擢されるなど、今や日本を代表する俳優だ。怒ったりわめいたりと、彼のコミカルな芝居が目立つ『まんぷく』でも、ヒロインである安藤サクラと同じかそれ以上の存在感を放っている。そのせいかSNSの反応がすこぶる良く、ツイッターでも常に話題だ。
■ツイッターでも長谷川博己いじり
たとえば先日は、萬平が思いもよらぬかたちで注目された。テレビ朝日で12月16日、長谷川博己が主演の映画『シン・ゴジラ』が放送されたのだ。『まんぷく』が盛り上がっている最中の放送ということもあり、ツイッター上では「♯ゴジラ」というハッシュタグと一緒に「♯まんぷく」がつけられたツイートが相次いでいた。「13日連続でハセヒロ見られるって贅沢すぎないですか?」というファンからのコメントだけでなく、「【こんなシンゴジは嫌だ】・ゴジラからダネイホンを作る」などと、完全にネタにしているツイートも。いや、むしろネタツイートが大半だった。こんなにいじられていいのか、というほど、長谷川博己はネタにされていたのだ。
しかし、この長谷川博己のいじられぶりこそ、『まんぷく』人気の秘密ではないだろうか。『まんぷく』では牢屋に入れられたり漫才をしたり、変なスーツ姿で広告塔にさせられたりと、萬平はずっといじられている。今後も萬平が窮地に追い込まれたり笑いを取りにくるシーンが多いだろうが、これこそがドラマの推進力となっているのだ。物語は中盤戦に入ったが、これからの『まんぷく』もいじられキャラ、長谷川博己が力強く引っ張ってくれるだろう。(朝ドラ批評家・半澤則吉)