エクソシストのイメージがある「悪魔」という言葉は、元々は仏教由来の言葉だった (2/2ページ)

Japaaan

不動明王

ちなみに「魔」という漢字は本来、死者を指し超自然的なものを含意する意符「鬼」と、サンスクリット語の「修行を妨げる者」を意味する「マーラ」の音を表す音符「麻」とを組み合わせたもの。古くは「磨」と書かれていたのを梁の武帝蕭衍以来「魔」と書くようになったとされています。

この「魔」が転じて、日本では、災いをなす原因と想定されるモノを漠然と擬人的に「悪魔」と呼ぶようになりました。梁塵秘抄に出てくる「悪魔」という言葉は、日本人のこのような悪魔の使い方の起源をたるうえでも興味深い史料でもあります。

親しみやすい「悪魔」が、今後も日本人のポップカルチャーのなかで作られていくことを大いに期待したいところですね。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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