山口達也や吉澤ひとみも…酒の飲み過ぎはNG! プロが教える「早死にしない」酒の飲み方

日刊大衆

山口達也や吉澤ひとみも…酒の飲み過ぎはNG! プロが教える「早死にしない」酒の飲み方

 最近、酒で人生を棒に振る有名人が続出中。そんなことにならないよううまく酒とつきあう方法を徹底解説!

 2018年は、というべきか、2018年も、というべきか。酒で道を踏み外したり、命を落とした芸能人や有名人がけっこう多い。ベロベロに酔ったあげく、女子高生への強制わいせつで書類送検されたのは元TOKIOの山口達也だった。また、元『モーニング娘。』の吉澤ひとみは飲酒運転で事故を起こし、芸能界を引退した。飲んべえが身につまされたのは、11月にアルコール性肝不全で逝去したコラムニストの勝谷誠彦さんだ。「20歳から酒を飲まない日がなかった」という大の酒好きがたたり、幻覚や幻聴に悩まされたあげく、57歳で早すぎる死を迎えた。

 イカンと思いながらも、つい飲み過ぎてしまう記者や読者も決して他人事ではない。では、どんな飲み方をする人が80歳、90歳になっても酒を楽しめるのか。バーやスナック、割烹などを長年経営する飲み屋のママやマスターに、「高齢になっても元気に酒を楽しんでいる常連さんの飲み方」を聞いてみた。

 まず、第一に挙げるのは「深酒をしない人」だ。「1〜2時間も飲んだら、スッと腰を上げるお客さんは息長く、ご来店されますね」(新宿・ゴールデン街のスナックのママ)「終電が過ぎてもグダグダ飲んでいるようなお客さんは、肝臓を壊してダメになった人が多いねえ」(新橋の居酒屋店主)「お客さんの中でも、“足にくる”まで飲む人は長続きしないですね」(浅草のバーのマスター)

『肝臓を強化する食べ物、食べ方、生活法』などの著書があり、酒と肝臓病に詳しい野村喜重郎・野村消化器内科院長は、「飲むときは適量を守り、休肝日を作ることが酒から身を守る一番の方法」と力説する。「自分は酒が強い(酔いにくい)と大酒を飲む人もいますが、実は、肝臓が処理できるアルコール量は体重によって変わるだけで、誰も同じなんですね」

 厚労省が推奨する酒の適量は、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、ウイスキーでは2杯。いわゆるホロ酔い程度だが、これを守っていれば、肝不全や肝硬変になることはまずない。ちなみに、日本酒を毎日1合程度飲む人と飲まない人の肝硬変になる率は、ほとんど変わらないが、毎日3〜4合飲む人は6倍に。5合以上を10年以上飲んだ人は13倍も高くなるという調査研究もある。「肝臓は他の臓器と比べて再生能力が高いんですが、これも連日ではパンクしてしまいます。そのためにも、肝臓を休める休肝日を作ることが大切です」(前出の野村院長)

■食事や処方薬に注意、飲酒運転は絶対NG

 飲み屋の店主たちが「長〜いおつきあいをしている常連さん」は、「つまみや会話を楽しみながら飲む人」が多いという。「黙々と酔うために飲んでるようなお客さんはあるときパタッと足が途絶え、今は入院して禁酒中とかいう人が多いんです」(池袋のバーのマスター)「お酒だけでなく、おつまみや店の雰囲気、お客さん同士の会話を楽しむ。こんな方は、お年を召してもお元気です」(前出のゴールデン街のママ)

 酒はつまみや会話を楽しみながら飲む。これも酒で長生きできるコツといえる。このおつまみも、なるべく悪酔いや二日酔いを防ぎ、肝臓に優しいものをチョイスしたい。「ポイントは、肝細胞を修復する良質なタンパク質が多く、かつ脂質が少ない食品ということになります。脂質が多すぎるとアルコール性脂肪肝になるからです。鳥のささみ肉や冷奴、刺身などはとてもいいつまみ」(野村院長)

 アルコールの解毒に欠かせないビタミンB群を含んだ落花生やナッツ、ほうれん草、シイタケ、チーズなども肝臓のダメージを小さくする。悪酔いや二日酔いを避けるには、必須アミノ酸であるメチオニンを多く含んだシラスや焼きノリなどをつまみにしたい。「メチオニンは二日酔い改善薬にほぼ入っている成分で、アルコール性の脂肪肝を防ぐうえでも大切です」(野村院長)

 酒を飲んだ次の日は、腹(胃)の調子が悪いという人には月見納豆がお勧めだ。「タンパク質とビタミンB群が豊富なうえ、ネバネバ成分であるムチン質がアルコールの吸収を抑えて胃壁を保護する作用があります」(前同)

 酒の吸収を緩やかにして酔いを分散するためにも、日本酒は熱燗、ウイスキーは水割りで飲むようにしたい。「アルコール度数が高い酒をストレートで飲むと、吸収が早く、胃壁が荒れてしまいます」(同)

 気をつけたいのは、各種処方薬を飲んでいるときの酒の飲み方だ。たとえば、血栓症の治療薬(ワルファリンなど)を服用している人が酒を飲むと薬が効き過ぎてしまい、最悪の場合、脳出血を起こすケースもある。また、糖尿病の治療薬(メトホルミンなど)も、酒を飲み過ぎると中枢神経や消化器系にダメージを与えることがある。

 最後に、モーニング娘。の吉澤ひとみのように、飲酒後の運転は絶対しないことも肝に銘じたい。たった1回の過ちで仕事を失い、人を傷つけ、場合によっては塀の中の人にもなる。飲んだら乗るな、乗るなら飲むなを徹底したい。

 大好きな酒が命を削る鉋とならぬよう、今回示した“5か条のご誓約”を飲んべえの皆さんは、ぜひお守りください!

■酒で失敗しないための5か条!

(1)適量を守り、休肝日を設ける

(2)飲みながら食べ物を摂取する

(3)強い酒は薄めて飲む

(4)薬と酒を一緒に飲むのはNG

(5)酒が抜けるまで運転は絶対しない

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