コロンビア大学のDeathLAB(デスラボ)が唱える「死の民主化」とは (2/2ページ)

心に残る家族葬

この問題に対するDeathLAB(デスラボ)の提案は、マンハッタン橋の下に追悼の場を設けるという斬新なアイデアだ。

橋の下にメタン生成できる容器を設置し、そこで一年をかけて遺体を分解する。分解中に発生するエネルギーで容器が発光し、一年後にその光は次の死者に引き継がれる。そして、マンハッタン橋の下の公園では、遺族は橋の下の光を見て死者を追悼する。また、アメリカでも急増する火葬に対して二酸化炭素による環境汚染を懸念するDeathLAB(デスラボ)は、燃料を使用しない科学的な火葬を提案。さらには、死者を都市と融合するだけでなく社会へ還元するため、液体窒素による遺体の肥料化などの可能性も提案している。死者を隔離せず社会の一部へ還元することが、DeathLAB(デスラボ)としてのより良き未来への取り組みなのだ。

■DeathLAB(デスラボ)「死を民主化せよ」

アメリカでもシングル人口が増加する今、これまでの埋葬方法は経済的に大きな負担となり、全ての人が行えるわけではない贅沢なものになりつつある。それに対してDeathLAB(デスラボ)の提案には、全ての死者が平等に扱われるべきだという基本的な考え方があり、DeathLAB(デスラボ)にはそれを現す「死を民主化する」というサブタイトルがついている。

現在、金沢21世紀美術館で展覧会「DeathLAB:死を民主化せよ」が開催されている。期間は2019年3月24日(日)までとなっているので、関心のある方は訪れてみてはどだろうか。

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