『いだてん』生田斗真の“天狗倶楽部”は『土竜の唄』の再来!?

日刊大衆

※画像はNHK『いだてん』番組公式ホームページより
※画像はNHK『いだてん』番組公式ホームページより

 2019年の大河ドラマいだてん~オリムピック噺~』(NHK)が、初回放送直後から話題沸騰だ。それもそのはず、初回から中村勘九郎(37)、阿部サダヲ(48)という主役2人はもちろんのこと、役所広司(63)に星野源(37)、神木隆之介(25)といった人気俳優が続々と登場。さらに古今亭志ん生役で語りを担当するビートたけし(71)と、その若き日の役が森山未來(34)と、とにかく出演者が豪華なのだ。さっそく、1月6日放送の第1話を振り返ってみよう。

 時は1959年。オリンピック招致に向けて日本全体が盛り上がる中、田畑政治(阿部サダヲ)たちは、見事に招致を成功させた。翌年、古今亭志ん生(ビートたけし)は高座で50年近く前のストックホルムオリンピックについて、語り始める。それは嘉納治五郎(役所広司)が日本のオリンピック参加を要請され、派遣選手に頭を悩ませるという物語だった。

 昭和と明治が行き来する、スピード感あふれる展開。語り部の落語家、古今亭志ん生をドラマに組み込むという演出。さらには主人公の金栗四三(中村勘九郎)が最後まで登場しないというかつてない仕掛けは、さすが宮藤官九郎(48)が脚本を手がけただけある。『あまちゃん』(同局系)で連続テレビ小説に革命をもたらしたこの脚本家なら、大河ドラマも絶対に面白いものにしてくれるはずだ、とワクワクが止まらない初回の放送だった。

 とはいえ、この第1話で最も話題になったのは、スポーツをこよなく愛する若者集団、“天狗倶楽部”だろう。なぜかすぐ服を脱ぐこの暑苦しい男たちは、今後もドラマを盛り上げる存在になりそうだ。中でもその中心人物、三島弥彦を演じている生田斗真(34)は、今後もドラマのキーマンになる予感がする。

■宮藤官九郎との名コンビが復活

 生田斗真はジャニーズ事務所の所属ながら、歌手活動をほぼせずに俳優業を中心に活躍している。その演技力には定評があり、16年にトランスジェンダーを取り上げて注目された映画『彼らが本気で編むときは、』や、昨年、瑛太(36)とダブル主演で注目された『友罪』など、とにかく主演作が多い人気俳優だ。以前は民放のドラマでもたびたび主演を務めていたが、15年の『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(TBS系)以後、テレビドラマの出演はなく、今作は生田の演技をテレビで見られる貴重な機会となりそうだ。

 映画ではシリアスな役を静かに、ときに感情を爆発させて表現している生田斗真だが、シリーズ化もされた映画『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』の菊川玲二のような、コミカルな役柄も得意だ。この『土竜の唄』シリーズの脚本は、なにを隠そう、宮藤官九郎。そうなれば今回、クドカンが生田に求めたのは『土竜の唄』で見せた、超ハイテンションで笑える演技かもしれない。第1話の“天狗コール”のように、生田が笑いをとってくれるシーンを、今後も見せてくれるのではないだろうか。

 今年の大河ドラマはいつもとは違う。ジャニーズファンならずとも、生田の演技に注目すべきだろう。(ドラマライター・半澤則吉)

※画像はNHK『いだてん』番組公式ホームページより

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