世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 ★第303回 ヨーロッパの奇妙な死 (3/3ページ)

週刊実話

最も多くのイギリス人女性(55%)は、子供を2人持つことを望み、14%は3人の子供を欲しがり、さらに別の14%は4人を欲しがっていた。5人以上の子供を望む女性も5%いたとのことである。

 それにも関わらず、ヨーロッパでも少子化が進み、人手不足が続く。理由は何だろうか。

 これまたマレー氏が書いているわけだが、
『(引用)欧州の大半の国々に住む中間的あるいは平均的な所得の夫婦は、1人の子どもを持つことにさえ不安を抱えているのだ』

 要するに、出産適齢期の夫婦の所得が子供を持つには低すぎるのである。筆者は、日本の少子化の主因は「実質賃金の低下(及び東京一極集中)」であることを、データに基づき主張してきたが、ヨーロッパも同じなのだ。

 恐ろしいことに、移民受け入れは国民の実質賃金引き下げ要因となる。となると、若い世代はさらに子供を持つことに踏み切れなくなってしまい、少子化は終わらない。少子化が続くと、人手不足が深刻化し、「だから、移民受け入れが必要なのだ」と、外国人労働者が流入してくる。移民が増えると、国民の実質賃金が抑制され、と悪循環がどこまでも続くことになる。

 実際に、こうした悪循環を続けたのがヨーロッパである。特に、近年のイスラム移民大規模流入により、西洋は文明として「死」に向かいつつある。

 翻って、現代日本。安倍政権の移民受け入れ策は、最終的には日本文明に「死」をもたらす。ヨーロッパの「事例」に基づき、移民受け入れを何としても食い止めなければならない。日本文明の死を回避したいならば。

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みつはし たかあき(経済評論家・作家)
1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。

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