天皇陛下の墓所「天皇陵」について色々調べてみた (2/2ページ)

心に残る家族葬

ヘトヘトになって正面に辿り着くと、そこにはあまりにも静謐な空間が現れる。鳥居の向こうに見えるこんもりとした墳丘には、やはり何か神々しいパワーを感じずにはいられない。なにせ電気も車もない時代に、人力だけでこれだけのものが造られたのだ。その意思の力が今も静かに宿っている。

古代の古墳が、こんな街中でその形を守って来られたのは、やはり宮内庁の管轄によるところが大きい。しかし、ピラミッドなどと違い、現在も存続している皇室の墓所のため、調査や発掘が進まないといった一面もある。そんな中、2018年10月から12月にかけて、宮内庁が初めて外部機関である堺市と共同で発掘調査を行った事は非常に画期的であった。


■埋葬は400年ぶりに火葬に決定した天皇皇后両陛下の思い

2013年、宮内庁は天皇・皇后両陛下のご意向により、埋葬を火葬にすると正式に発表した。400年ぶりの事である。また、お二人の陵は規模を縮小し、寄り添うような形で造られる事も決定している。これらは、今の社会では土葬より火葬が適している事や、土地の不足を考えての両陛下のご意向だという。また、両陛下の葬儀や埋葬に関して、事前に発表される事も異例の事であった。両陛下のお人柄が伝わってくる発表だと思った。

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