森山未來『いだてん』ビートたけしを食う存在感 (2/2ページ)

日刊大衆

 平均視聴率で12%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、第1話より落ちたものの、さすが天才脚本家、宮藤官九郎(48)の手がける大河ドラマ、注目度はかなり高い。ネット上でもさまざまな意見が飛び交っているが、主役の中村勘九郎と同じか、それ以上に評判を集めているのが、森山未來だ。

 森山未來は語りである古今亭志ん生(ビートたけし/71)の若き日の姿を演じ、ナレーションも担当しているが、これがかなり好評だ。ツイッターでは「森山未來のナレーションがうますぎる」「あらためて森山未來が好きと再認識」「陰の主役は森山未來さんでしょう」と、褒めコメントであふれていた。

 確かにこの放送回の森山未來はスゴかった。いかにも江戸っ子らしい軽快な語りはスムーズで淀みなく、ビートたけしを食うほどのインパクト。無頼漢ながらどこか色気のある立ち居振る舞いも、芸歴も長くダンスに精通した森山未來ならではで、その一挙手一投足が見る人を魅了していた。

■森山未來は3人目の主人公

 初回の放送を見て、ぼんやりと森山未來の登場シーンが多いなあ、と思っていたが、第2話の森山の芝居を見て、さらにその存在感の大きさを思い知らされた。実質、主役級の活躍といえるだろう。ナレーションもビートたけしよりボリュームが多いし、破天荒な若者として東京の街を縦横無尽に駆ける躍動感は、大河ドラマが良質な時代劇枠であることを思い出させてくれる、素晴らしいものだった。

 中村勘九郎が演じる金栗四三、阿部サダヲ(48)が演じる田畑政治がリレー形式で主人公を務める本作だが、1年間出ずっぱりでもっとも登場シーンが多いのは、若き日の古今亭志ん生、森山未來ではないだろうか。これから彼が生きる東京は関東大震災、戦争など大きな時代の流れに飲み込まれてゆく。これらの苦難を乗り越えて、落語家として出世していく古今亭志ん生たちの姿も、このドラマの大きな見せ場となるはずだ。森山未來が演じる美濃部孝蔵の周辺人物も、橋本愛(23)に峯田和伸(41)と豪華だし、3人目の主人公、美濃部孝蔵から目が離せそうにない。(ドラマライター・半澤則吉)

※画像はNHK『いだてん』番組公式ホームページより

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