アコンカグア登頂中止も…三浦雄一郎氏「元気の秘訣」インタビュー (2/2ページ)

日刊大衆

「片足に1キロ、背中に10キロから始めて、3年目には、片足10キロ、背中に30キロまで増やして歩けるようになった。負荷をかけることで、衰えていた膝や足腰の調子がよくなってきたんです」

 このスペシャルトレーニングのおかげで、“余命宣告”から数年で若さが戻り、メタボも解消したのだ。といっても、その間に徹底的な食事制限は……しなかった。

「おいしいものを食べるのも、お酒を飲むのも人生の楽しみの一つです。目標を設定し、運動をしたうえなら、あまりガマンする必要はないと私は思います」

 その考えは間違いではなかった。02年に70歳でのエベレスト登頂に成功。そして、5年後に75歳で、さらに5年後に80歳でと、通算3度、地球のテッペンに立つことになる。だが、その道は決して平坦ではなかった。特に80歳のときは、不整脈、骨折など、事前のコンディションは最悪だった。しかし、

「できない理由を並べるのではなく、どうすればできるかを考えてみた。昔、どこかで聞いた、“年寄り半日仕事”という言葉が浮かびまして」

 辞書には載っていない。民間に伝承された格言なのだろう。“体力が衰えた高齢者は半日だけ働けばいい”という意味のようだ。

「1日の行程を、一般的なエベレスト登山の半分程度にしたスケジュールを組んでみた。それが、うまくいきまして……」

 登山界の常識を打ち破る方法で負担を軽減し、見事、登頂が果たされたのだ。また、柔軟な思考も若さを取り戻すためのプラスになっているようだ。

「新しいものでも、体によさそうなら積極的に取り入れるようにしています。たとえば、あるドクターに男性ホルモン注射を勧められたので試しにやってみたら、劇的な手応えがあった。

 コマーシャルに出ているから言うわけじゃないが、サプリメントにも体にプラス効果がある。今は科学、医学はどんどん進化していますから、それに頼ればいいんです」

 人生100年時代。三浦氏の健康に対する独自の哲学は、一般的な高齢者が、いつまでも元気に生きるための大きな指針になりそうだ。

 さて、気になるのが今回の南米遠征の結果だ。アコンカグアの登頂成功率は3割程度だといわれている。順調にいけば1月22日が登頂予定日となっている。

 どんな結果に終わっても、86歳の挑戦は、多くの人を勇気づけるものだと言えるだろう。

 現在発売中の『週刊大衆』2月4日号では、この他に“腰痛退治”のスーパードクターがいる52の病院を紹介する企画など、健康特集などを掲載している。

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