「春のセンバツ」出場校大予想(東日本編)関東・東京地区「残り1枠」が接戦 (2/2ページ)

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これで東海大甲府(山梨)と佐野日大(栃木)の2校に絞られるが、東海大甲府は組み合わせ抽選の結果、準々決勝戦からの登場となったため、1勝もしていない。対する佐野日大は1回戦からの登場で1勝を挙げているため、地域性を加味しても(ベスト4に同じ栃木県勢は残っていない)佐野日大のほうが有利とみる。

 こうなると、佐野日大と東京大会準優勝の東海大菅生との比較となるが、国士舘との決勝戦は追い上げ虚しく3‐4という僅差であと1点が届かなかった惜敗だった。さらに同校は決勝戦までに二松学舎大付や早実などの強豪校を破っており、この点も有利と考えられる。よって、関東・東京の残り1枠は東海大菅生が選ばれると予想する。もし佐野日大が選出されるとしたら、北関東のチームが0という地域性にかすかな希望を見いだすしかないだろう。

 北信越地区の一般枠は2枠。地区大会優勝校にして秋の明治神宮大会準V校でもある星稜(石川)と、その星稜に決勝戦で2‐2の延長15回引き分け再試合という激闘を演じた啓新(福井)で順当。啓新は引き分け再試合こそ地力の差をみせつけられて4‐7で敗れたが、それでも6回までは3‐3という接戦を演じた。創部7年目というかなりフレッシュなチームで選出されれば春夏を通じて初の甲子園出場となる。

 東日本最後は東海地区。一般枠は2枠で、1校目は東海大会優勝の東邦(愛知)で文句なし。残る1枠を巡っては選考委員の間で大激論が交わされそうだ。通常ならば準V校の津田学園(三重)で間違いないのだが、同校は決勝戦で東邦の前に2‐10と大敗。一方、準決勝で東邦に敗れた中京学院大中京(岐阜)は9回裏に5点差を追いつかれた末の延長10回、無念の逆転サヨナラ負け。決勝戦にはコールド制がないが、実質上はコールド負けといってもいい津田学園よりは、優勝した東邦に延長戦にまでもつれこむ接戦を演じた中京学院大中京が試合内容を評価されて逆転選出されるとみている。次回は西日本勢を予想していく。

(高校野球評論家・上杉純也)

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