20代前半の時の知能が、晩年の賢さや認知に影響するという研究結果(米研究) (3/3ページ)

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 仮にまだ認知能力を向上させられるのだとしても、それには相当な努力が必要で、その効果は小さいだろうと考えられるのだ。

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・教育の目的を明確にすれば認知能力は上がる

 クレメン博士は、論文は大学教育に嫌味をいうことが目的ではないと話す。これらはあくまで「認知機能」を点数化した一般認知能力テストに焦点を当てたものだ。

 テストは作業記憶、エピソード記憶、発話流暢性といった知能の抽象的機能のみを測定したものにすぎない。

 よってこの論文が示すのは、認知の安定期に入って以降に教育を受けたからといって、こうした能力は向上しないだろうということだ。

 だが、教育が目指しているのはそこではないだろう。

 20歳以降であっても「もっと教育を施せば、知識、専門性、批判的思考法を鍛えることはできる」と、自身も大学で教鞭をとるクレメン博士は話す。

 高等教育の本質的な価値とは、そうした点にこそあるはずだ。

 この研究論文は『PNAS』に掲載された。

References:The Brain at Age 20 Predicts Intelligence During Old Age, New Study Shows | Inverse/ written by hiroching / edited by parumo
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