◎LiLiCoオススメ「肉食シネマ」★デキる男性の陰に、頼れる妻あり!「天才作家の妻 ―40年目の真実―」 (1/2ページ)

週刊実話

 お仕事お疲れ様です! 私にとってこの連載は、男性読者の皆さんとのコミュニケーションの場になっていて、正直、男性目線で書いている時が多いんです。綺麗な女性が主役なら恋に落ちますし、カッコいいファッションを着こなす男性が主役なら真似したいと思う。ただ、今回ばかりは、少しだけ女性側に立って書かせていただきたい。

 紹介する作品は、天才作家の話です。本人も驚くノーベル賞の知らせ。愛に溢れる連れ添った日々、長く一緒に苦労したからこそ生まれる空気感、そんなおしどり夫婦が描かれています。

 授賞式で私の故郷、スウェーデンに向かうのも嬉しい限り。最近、多くの日本人がノーベル賞を受賞していますが、ニュースで知るくらいで、いったい何を発見&発明したのか、詳しく知らないのが正直なところではないでしょうか。でも、この作品を見たあとは、ちょっと違う見方ができるかもしれません。事実、私はそうでした。

 スウェーデン人が監督の本作は、本当にスウェーデンまで行って撮影していますので、リアリティーに溢れています。また、授賞式のリハーサルの場面もあり、後で本当のノーベル賞の式典を見ると「なるほど!」と思う所がいっぱいです。

 現代文学の巨匠、ジョゼフ・キャッスルマンを演じるのはジョナサン・プライス。そして、天才作家を見守りながら支える妻のジョーンには、グレン・クローズ。クローズといえば、意地悪なオバさん役を演じさせたらピカイチの女優。今回は、成功した夫を支える、つまり一歩下がって陰から応援する妻ではありますが、その中に、芯のある女性を感じます。

 物語は、スウェーデンへ行ってチヤホヤされて浮かれている夫に、妻のジョーンは少しうんざりして、別行動。そんな中、記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)に声を掛けられます。過去のいろんな話をしたあと、「あなたはジョゼフにうんざりしてるのでは?」と。もちろん妻としてうまく切り返すけど、心の中はもやもや…。ここからどんどん話に引き込まれ、ジョセフの一言からミステリーになり、結末まで、すごいスピードで物語が展開していきます。

 若い時から一緒にいて、助け合うのは夫婦にとって当たり前だけど、実際はなかなか難しいもの。自分の人生もありますしね。

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