帰宅できない女子学生たち:杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載93 (2/4ページ)
誰かと並んで座っていることよりも、俺が見かけることが多いのはひとりで座ってる女子である。
そんな女子があまりにも多い。
たとえば男子がひとりで座っていることは、まず、ない。男子と女子の性質の違いというよりはもっと深刻なリアリティを感じる。
待ち合わせでもない証拠に誰も来ない。スマホや携帯電話も握っていない。
食べ終えて、飲み終えて、俺は席を立つ。俺はひとりでないときもある。連れがトイレから帰ってくるタイミングで「さ、いくか」席を立つ。日は暮れている。夜になっていることもある。多くの家庭では夕食を食べるであろう時刻になっても彼女たちは帰らない。コンビニを出て、車を走らせているとまた別のコンビニの窓際に座っている制服姿の女子がいる。
俺はこの原稿をたまたまそんな女子を見かけてひらめいて暇つぶしに書いているのではない。リアルななにかの問題をそこに感じたのは一年以上前だ。都会、郊外、地方都市。なにかが彼女たちの帰宅を阻んでいるとしか思えない。帰れないのか、帰りたくないのか。今回で終わるかと思ったが終わらなかった。