『SMAP』がテレビから消える日…放送規制で「記憶の中の存在」へ

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

惜しまれながらの解散から早2年。数々の偉大な功績を残した国民的グループ『SMAP』が、徐々に“記憶の中の存在”になろうとしている。

1月31日、ABCテレビの情報番組『おはよう朝日です』は、今年竣工予定の新国立競技場において“こけら落とし公演”を行うアーティストの予想コーナーを放送。参考に、史上6組しかいない「国立公演アーティスト」をフリップにまとめたが、そこには史上初の国立ライブ公演者である「SMAP」の名前が記載されていなかった。

この一件はすぐに話題となり、“SMAP隠し”だとネット上で大ブーイング。すると放送翌日、同番組コメンテーターの井上公造は「SMAPが抜けているのはあまりにもヒド過ぎます」「あのフリップは番組側が作ったもので(中略)間違いに気が付きませんでした」など、自身のSNSアプリで番組サイドを批判した。

「国立経験者6組のうち、『SMAP』以外の5組は現在も活動を続けているアーティスト。企画の趣旨は“新国立のこけら落としは誰か”ですから、既に解散した『SMAP』は省かれてしまったのでしょう」(制作会社関係者)

だが、視聴者が敏感になるのも無理はない。こうした出来事は、「SMAP」の解散以降、頻発しているからだ。

『SMAP』を腫れモノ扱いするテレビ業界

昨年11月、TBSは4時間の音楽特番『歌のゴールデンヒット 年間売上げ1位の50年』を放送。各年代のヒット曲を“懐かし映像”で振り返ったが、『夜空ノムコウ』と『世界に一つだけの花』が大ヒットした98年と03年だけ抜け落ちる形で放送され、ネット上で“SMAP隠し”だと批判が噴出した。

まるで歴史を改ざんするような事態が続く中、今度は未来への道を閉ざすニュースが。2月5日、TBSは稲垣吾郎の冠番組『ゴロウ・デラックス』を今春の改編で終了させると発表。これにより、元「SMAP」出演の番組がまた1つ消えることとなってしまった。

「グループの過去を腫れモノ扱いする編集や地上波レギュラーの減少により、『SMAP』の存在や枠組みそのものがテレビ界から消え去ろうとしています。既に解散した以上、過去の功績を振り返るしかありませんから、このままでは名実ともに“記憶の中の存在”になる日も近いでしょう…」(民放キー局デスク)

元メンバーのうち、春以降も地上波レギュラーが予定されているのは中居正広のみ。しかし、中居もいくつかの番組に関しては打ち切りが囁かれており、それぞれの道を歩んだはずの5人全員が“テレビ”という主戦場から消えかかっている。

テレビの影響力により、平成を象徴するスターとなった「SMAP」。ネットが台頭した現在、平成の終わりとともにその“役目”が終わりを告げようとしている。

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