人はロボットを守るために他人の命を犠牲にするという研究結果(オランダ・ドイツ研究) (2/3ページ)

・人間に似ていて、思考を持つロボットに親近感を持つ
実験から判明したのは、ロボットが人間に似ているほどに、人は親近感を持ち、ロボットが犠牲にされる可能性が低まるということだ。
実験前に、ロボットについて、性格が優しいや、自分自身の認知・経験・思考を持つといった説明がされた場合では、参加者は、名前も知らない人間を助ける為に、そのロボットを犠牲にすることを躊躇する傾向が見られたのである。
・ロボットが感情を持っているなら、人間を犠牲にすることをいとわない
特に、ロボットが感情を持つかのような振る舞いをすると説明されていた場合、参加者の多くは、むしろロボットを危険にさらさないために、人間の怪我人のほうを犠牲にすることをいとわなかった。
ロボットが人間っぽく描写されるほどに、とりわけそれが感情を持つとされたとき、参加者はロボットを犠牲にすることをためらうようになります。
つまり参加者は、ロボットにある程度の道徳的な地位を認めていたわけです。
ここから分かることの1つは、ロボットの擬人化を過度に行うべきではないかもしれないということです。やりすぎれば、私たちを助けるという目的に矛盾が生じるようになるかもしれません。(Paulus氏)
あまりにもロボットを人間に似せてしまうと、そしてそれが良いヤツで感情を持っていると刷り込まれた場合、人は見知らぬ人を助けるよりもロボットを助けてしまいがちだということだ。
この研究は『Social Cognition』に掲載された。