「ジャニーズ辞めて大正解!」稲垣吾郎の“俳優力”に感服!『半世界』 (2/2ページ)
稲垣が友人の突然の訪問に「何だよ。これから(カミさんと)セックスしようとしてたのに…」という冗談っぽいセリフがリアルだが、阪本作品らしくエロスは希薄。ただ、しっかり者の妻を演じる池脇千鶴が、触れんば落ちん、の風情でなかなかイイ。愛妻弁当で“いたずら”する茶目っ気も素敵だ。彼女は20代半ばの『ジョゼと虎と魚たち』(04年)で“完脱ぎ”していたが、あのころよりも、この“脱がない”熟女人妻役の池脇にソソられたりして。
39歳という中途半端な年齢の中年男たちの奏でる“三重奏”は不協和音を孕みつつ、突発的に生じる理不尽さを描いて、高年世代の心に突き刺さる。映画、テレビで妙に“おっさん”ブームだが、これがホンモノの“おっさん映画”だ!