モツ煮はNG!?「食べてもいい」「食べてはいけない」居酒屋のツマミを大検証

日刊大衆

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 飲み放題付3000円ポッキリで、飲んで食べてウサを晴らせる居酒屋は、まさしく庶民の味方。週に3回は“居酒屋ディナー”という猛者もいる。

「自慢じゃないけど、俺は居酒屋のツマミで大きくなった(笑)。20代からこの年まで、取引先や会社の同僚、一人でも居酒屋に行く。土・日以外は“居酒屋メシ”だよ」(51・営業職)

 居酒屋特有の味の濃いツマミばかりを食べていて、大丈夫なのか……。これまで多くの食品のサンプル調査を行ってきたNPO法人『食品と暮らしの安全基金』では、居酒屋の飲み放題コースで出されるツマミの成分を近く調査するという。『週刊大衆』2月25日号で既報の通り、同基金が外食弁当について調べたところ、含有ミネラル分でかろうじて合格点に達したのは1社だけ。それだけに、居酒屋メニューの調査結果も気になるところだ。

 ある居酒屋チェーンの飲み放題コースのメニュー(3000円)を覗いてみると、枝豆、冷や奴、モツ煮込み、野菜サラダ、焼き鳥、ピザ、唐揚げ、五目炒飯と並ぶ。どれもおいしそうだし、よく注文する一般的なツマミだろう。

 ところが、本誌調査の結果、8品目のうち、少なくとも4品目に問題のあることが判明している。

「ツマミの種類によっては、血圧が高めの人の場合、ひと皿食べただけで不整脈の症状が出てしまうケースもあるんです」(消費者団体スタッフ)

 つい、なにげなく頼んだ「ひと皿」が、文字通り、命取りになりかねないのだ。ツマミもさることながら、居酒屋といえば、やはり酒。「何を飲むか」も重要だ。糖質の多い酒は、糖尿病やメタボの重要な原因になってしまう。酒類を糖質量が少ない順に挙げてみると、焼酎とウイスキーが「糖質ゼロ」で最高得点。次いで、ホッピー、赤ワイン、発泡酒、ビール、日本酒となる。

「とりあえずビールで乾杯!」と、そこまではまずいいとして、糖質を考えれば、2杯目からは焼酎、ウイスキー、ホッピーくらいにしておきたい。ここで注意すべきは赤ワインだ。

「赤ワインには抗酸化物質のポリフェノールが含まれ、健康的というイメージがあります。ところが、無添加ワインを除き、人体に有害な酸化防止剤の亜硫酸塩が添加されています。赤ワインを飲んでいて急に頭が痛くなるのは、その亜硫酸塩のせいでしょう」(前同)

 メインの酒は「焼酎とウイスキー」と確認できたところで、本題のツマミの選別に入ろう。新潟大学名誉教授(医学博士)の岡田正彦氏が、こう明かす。

「居酒屋のツマミで気になるのは、動物性脂肪です。脂肪は体の中に入ると脂肪酸に分解されます。その脂肪酸にはパルミチン酸とオレイン酸、リノール酸の3種類あるわけですが、そのうち、パルミチン酸は体内でコレステロールに代わり、動脈硬化や心筋梗塞の原因になります。(鶏の)モツの中には、パルミチン酸が多く含まれているんですよ」

 なんと……鶏はヘルシーだと思い、居酒屋で必ずモツの煮込みを頼んでいた本誌記者は大ショック。

「残念ながら、モツの煮込みは、昔から体に悪い代表的な食品です」(前同)

■モツ煮はNG…では焼き鳥、サイコロステーキは?

 ところで、鶏といえば焼き鳥。これぞ、“居酒屋の王道”といえるツマミだが、読者諸兄は塩派、それともタレ派だろうか? 塩分の摂り過ぎは高血圧を招くから、一見、健康のためにはタレが正解と思いきや、

「タレのほうが塩分や糖質が多く、正解は塩。そこにレモン汁をかけるとビタミンも摂れて健康的です」(都内病院勤務の栄養士)

 続いて牛肉。鶏のモツがNGなのだから、脂分たっぷりの霜降り牛肉も論外。さすがに、居酒屋のメニューに高級食材の霜降り牛肉が使われるケースは稀だろうが、注意したいのがサイコロステーキだ。

「肉を柔らかくするため、加工肉に注射針のようなものを刺し、脂分や添加剤などを注入している場合があります。これをインジェクション加工といいます。指摘を受けて、大手居酒屋チェーンでは、サイコロステーキのメニュー欄に“インジェクション加工肉使用”と表示するようになっています」(前出のスタッフ)

 最近増えてきた、居酒屋メニューが整った炭火焼肉の店も要注意だという。料金が安く、これまた庶民の味方なのだが……。

「赤肉を高熱で処理するとアミノ酸の一部が変化して発がん物質が発生します。日本人が焼肉を食べるようになって以降、大腸がん患者が急激に増えているんですね。さらに、炭火焼きの場合、煙の中にもダイオキシンなどの発がん物質が含まれていますから、注意が必要です。もし焼肉を食べるのなら、絶対に焦がさないこと。あとは同じ赤肉でも、しゃぶしゃぶなら高熱で処理するわけではないので、オススメですね」(前出の岡田氏)

 居酒屋の人気メニューの一つ、冷やし豚しゃぶサラダなら、肉を食べられるわけだ。逆に最悪なのは、唐揚げなど、肉類の揚げ物。

「高温で揚げると肉の脂分が酸化しやすくなり、体内で動脈硬化や老化の原因となる過酸化脂質が生まれます。たとえばハムカツです。塩分が多い加工肉に加え、それを高温で揚げ、甘い中濃ソースをたっぷりかけて食べる……。しかも、発色剤として使われる食品添加物の亜硝酸ナトリウムは、ニトロソアミンという発がん物質へ変化します。つまり、ハムカツは過酸化脂質、塩分、糖分、発がん物質という“負のカルテット”といえるツマミです」(前出の栄養士)

 こんな話がある。2015年に一部週刊誌で、安倍晋三首相の健康不安説が報じられたときのこと。

「外出先で急にお腹を壊し、“早くトイレに行きたい”という総理のため、途中の信号をすべて青に強制変更したという噂が流れ、“職権乱用だ!”と批判を浴びました。そのとき総理は、行きつけの上野(東京)の食堂でハムカツを食べていたといわれているんです」(全国紙官邸担当記者)

 一国の総理のスキャンダル(?)の原因ともされるハムカツ。だが、実はまだまだ“絶対に食べてはいけない”とされているツマミがある。

 現在発売中の『週刊大衆』3月4日号では続けて「食べてはいけない」「食べてもいい」ツマミについて徹底検証。元祖・B級グルメライターの田沢竜次氏をゲストに招き、東京・神田駅ガード下の大手居酒屋店で健康的かつおいしく食べられるツマミをチョイスしてもらうなど、即役立つ健康情報を特集している。

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