『いだてん』杉咲花の存在感が、視聴率低迷の救世主に

日刊大衆

『いだてん』杉咲花の存在感が、視聴率低迷の救世主に

 中村勘九郎(37)主演の大河ドラマいだてん〜オリムピック噺〜』は、視聴率の低下ばかりが話題となっている。2月17日放送の第7話も、9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大河らしからぬ数字だった。脚本家のクドカンつながりということから連続テレビ小説あまちゃん』(NHK)に主演した、のん(25)の『いだてん』出演を待望する声が多いが、本当にこのドラマはそんなにヤバイのだろうか? 2月17日の放送を見て、今後に希望を持てたので紹介したい。まずは放送内容を振り返ってみよう。

 三島弥彦(生田斗真/34)は嘉納治五郎(役所広司/63)に口説き落とされ、ストックホルムオリンピックを目指すことを決める。一方、金栗四三(中村勘九郎)はオリンピック参加費用がなく困っていたが、兄の寅次(中村獅童/46)からオリンピック出場を喜ぶ手紙をもらい、涙を流す。その後、四三は弥彦の家でテーブルマナーを学ぶなどオリンピックへの準備を重ねていく……という展開だった。

 この回、注目されたのは、四三が弥彦の家で出会ったシマ(杉咲花/21)だ。彼女の登場シーンにはツイッターでも「花ちゃんのシーン、ほわっと急に柔らかい感じになる」、「今週も変わらずかわいい花ちゃん」と、視聴者から称賛の声が相次いでいたのだ。

 杉咲は今、飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気女優。ドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)に主演し、現在公開中の大ヒット映画『十二人の死にたい子どもたち』にも出演するなど大忙しだ。2016年公開の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』では、日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞を受賞しているほど、その演技力には定評がある。

 杉咲花は昨年のドラマ『花のち晴れ〜花男NextSeason〜』(TBS系)への出演が話題になるなど、現代劇が得意なイメージが強い。だが一方で、木村拓也主演で話題になった時代劇『無限の住人』でヒロインを務めたり、朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK系)では昭和という時代をたくましく生きた女性を熱演するなど、実は時代ものも見事にこなす演技力の高さを見せている。

■綾瀬はるかや橋本愛ら女性陣の活躍が鍵

 杉咲花が演じるシマは、女中ながら弥彦の理解者であるとともに、女性スポーツを開拓していくという、今後、大きな活躍をする役柄だ。登場回数もこれから、ますます増えるはず。それだけに『いだてん』では、時代劇女優、杉咲花の覚醒を見られそうなのだ。

 大河が描くのは古い時代なため、メインの出演者はどうしても男だらけになりやすい。コテコテの時代劇ではない本作でも、やはり男ばかりのキャストという印象が強いが、ツイッターのコメントのように杉咲花の登場シーンだけ場がなごみ、爽やかな彼女の演技が清涼剤として機能。ドラマとしての奥行きを感じさせてくれている。視聴率アップの鍵は、杉咲はじめ、女優陣の頑張りなのではないだろうか。

 “のん待望論”が多いが、私は杉咲花や綾瀬はるか(33)、橋本愛(23)と、すでに登場している女優たちがどこまですてきな演技を見せるかに期待したい。彼女たちには“のん不要論”が出るぐらいの演技を、見せてほしいものだ。(ドラマライター・半澤則吉)

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