昨年、若者を中心に大ヒットした動画配信アプリ『TikTok』。2月16日には、日本初のTikTok公式オフ会『TikTok CREATOR’S LAB.2019』が開催され、総額5億円を投じる〝TikTok育成プログラム〟が発表された。

プログラムの内容は、ファッションやコスメ、グルメ、ゲームなど20以上のカテゴリーで、総勢1000人以上のクリエイターを公募。それぞれのフォロワーが1万人になるまで、運営側が育成をサポートするというもの。5億円の予算で1000人の場合、単純計算で1人50万円が支援されるというわけだ。

詳しい応募条件は今後公開されるページで明らかにされるが、基本的に誰でも参加することができるという。また、人気ユーチューバーのように閲覧回数が多いクリエイターには、スポンサー企業とタイアップすることで収入が得られるようにもなるそうだ。

ネット上では《これ、有名になるチャンス！》《YouTubeより参加しやすいし、やってみたい》《友達と一緒に応募したい》など、若者を中心に早くも反響が広がっている。

「TikTokは誰でも簡単に〝決まった形の動画〟が投稿できることで、10代を中心に大ヒットしました。今の若者は自分だけ何か特別なことをして目立つよりも、ある程度決まった形式の中で、互いの動画を見比べて楽しみたいという意識の方が強いのです。また女性の場合、美容整形への憧れも強いため、アプリを使って簡単に〝盛れる〟のもウケた要因でしょう」（IT系ジャーナリスト）

今後は、HIKAKINに代表される人気ユーチューバーのように、TikTokから新しいタレントが出現する可能性は高いだろう。実際、その兆候はすでに始まっている。

「今、日本でフォロワー数1位といわれているのは、愛知県に住む小学6年生の『Hinata』ちゃんです。昨年7月にバラエティー番組『なかい君の学スイッチ』（TBS系）で〝SNS・ネットに上げた1本の動画で人生変わった人〟として取り上げられた際には、渋谷の高校生の認知度が90％以上と判明。