長嶋茂雄「だいぶラクになったよ」胆石消えて完治“奇跡の回復”の真相

日刊大衆

画像はイメージです
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 2月20日。長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が83回目の誕生日を迎えたこの日、ジャイアンツファンにもう一つ朗報が飛び込んできた。

「この日発売の『スポーツ報知』で、長嶋三奈さんが現在のミスターについて詳細に語ったんです。昨年12月に退院して以降、病状が快方に向かっているとは伝えられてきましたが、改めて“ミスター完全復活”を印象づける、うれしいニュースでしたね」(スポーツライター)

 長嶋氏の次女である三奈さんは、この日の紙面で今回のミスター闘病の一部始終を初めて説明したのだ。彼女の口から、長嶋氏が昨年春から腹部に異変を感じていたこと。7月に入院した際、胆石が胆管の出口付近を塞いでいる状態だったこと。そして、体力の回復を待って、内視鏡による胆石の除去手術を受ける予定だったことが明かされた。

 そんな三奈さんの告白で、一番ファンを喜ばせたのは、長嶋氏の現在の病状だ。

「2月初めに病院で検査してみると、詰まっていたはずの胆石が消えてなくなっていたそうです。体内に入れていた胆汁を流すための医療器具(ステント)もなくなっていたんだとか。三奈さんは“大好きなお肉をいっぱい食べて、胆汁があふれ出たおかげでは”と語っていましたね」(前同)

 当初の予定では、今年の夏頃に胆石の内視鏡手術を受けることになっていたという。そこに向け、在宅治療とリハビリを行っていた長嶋氏にとっては“うれしい誤算”となったわけだ。

「ミスター本人も“だいぶラクになったよ……”と語っていたといいます。関係者によると、自力でステントまで排出してしまうケースは極めて稀で、確率的には3万人に1人レベルなんだとか。記事の中で、三奈さんが“メークミラクル”と表現していましたが、本当に奇跡的な出来事だったようですね」(球界関係者)

 内臓疾患に詳しい『宮元通りクリニック』の渡會敏之院長は、長嶋氏の奇跡のカラダをこう分析する。

「胆石が自然に体外に排出されることはよくありますが、普通は流れ出やすいように、石を細かく砕いたりします。それなしで流れ出た、しかも全部なくなったというのは、長嶋さんの場合、かなりミラクルですね」

 医療の常識さえ飛び超えてしまった驚異の長嶋氏。胆石に関しては、もはや“完治”といっても差し支えない健康状態だろう。

「昨年の入院以降、ミスターの病状に関して公式な発表はほとんどなかったこともあり、重病説など、さまざまな臆測が上がりました。ただ、今回の記事によって、そんな不安も一掃されましたね」(スポーツ紙記者)

■“奇跡の復活”の背景にあるファンへの思い

 今回、見事に“奇跡の復活”を遂げた長嶋氏は、胆石以前にも大病を跳ね返した実績がある。それは、2004年に患った脳梗塞だ。この年の夏、日本代表監督として、アテネ五輪での指揮を執るはずだったが、この病により、五輪参加を断念することになる。だが、長嶋氏は、そんな挫折を味わってもくじけることなく、壮絶なリハビリに打ち込んだ。

「当時、周囲が驚くほどハードなトレーニングを行っていたミスターですが、当初は人目を忍んでリハビリに励んでいたといいます。ただ、あるとき“完全な姿には戻らないかもしれない”と、自分の体の限界を悟り、それからは他の患者さんに交じってリハビリをするようになったそうです」(球界事情通)

 不自由な体であっても、ありのままの姿を見せる。そこには、実に長嶋氏らしい理由があった。

「自分がリハビリを一生懸命に頑張る姿を見せることで、“同じ境遇にある人を励ますことになる……”と、ミスターは、そんな思いを持っていたといいます。スーパースターが、思い通りにならない体をさらすのには勇気がいること。でも、ミスターはファンのために、覚悟を決めたんです」(前同)

 強い意志でリハビリに打ち込んだ長嶋氏は、05年7月、東京ドームの巨人対広島戦に登場。ファンの前に姿を現わし、“復活”をアピールした。

「ミスターは右手にはマヒが残っていますが、食事は左手で上手にハシを使って食べていますし、昨年までは毎年、キャンプ視察にだって出かけていた。倒れた当初は再起を危ぶまれたほどでしたが、十分に“脳梗塞を克服した”といっていいレベルだと思います」(同)

 長嶋氏本人も、自身の再起を自覚していたようだ。旧知の記者がそれを裏づけるエピソードを語る。

「実は、08年の北京五輪でミスターが日本代表の監督に“復帰”することが内定していたそうなんです。本人はアテネのリベンジができるということで、“ぜひやりたい”と大乗り気。しかし、その後、長嶋家と読売サイドから強い反対を受け、残念ながら“破談”となっています」(旧知の記者)

 五輪の大舞台に立っても問題ない。実現こそしなかったが、長嶋氏自身に、そんな手応えがあったのは間違いないだろう。

 3月4日発売の『週刊大衆』では続けてミスター長嶋を特集。3万人に1人の「奇跡のカラダ」を持つ長嶋の“現場復帰”について詳しく報じている。

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