荒れる春場所? 元大関・増位山「見どころ解説!」 (2/3ページ)
「横綱昇進」だったら厳しくしなくちゃいけないと思うけれど、これじゃあ(大関に)上がる力士がいなくなっちゃうよ。
―――そうですね。初場所は稀勢の里引退などの出来事もあって、優勝賜杯を抱いたのは、伏兵、関脇の玉鷲(34)でした。
増 いやぁ、驚いたね!おそらく玉鷲の優勝を予想した人は、ほとんどいなかったんじゃないの(笑)?気負い込むタイプじゃないし、淡々と自分の相撲を取っているうちに、波に乗ったという感じ。34歳で初優勝、今場所は大関取りもかかる場所になったけど、私たちの現役時代では、とても考えられないことです。私の場合、力士・増位山のピークは28歳くらいで、それ以降は「技術で補う」という感じだった。力士には「相撲年齢」というものがあって、早くから相撲を取っている力士は、30歳前後で疲れが出て引退、というのが以前は普通だった。私と同じ部屋の後輩、横綱の北の湖さんが31歳、一緒に大関を張った貴ノ花さんも引退は30歳ですからね。
―――最近は力士寿命が延びていますよね。横綱・白鵬は3月11日で34歳、鶴竜も33歳と30代です。
増 その白鵬だけど、場所前に見た印象だと、体の張りがもの足りない感じだったなぁ。初場所も10日目まで全勝だったけれど、その後バタバタッと崩れて、休場。古傷が治りきっていないんだろうけど、年齢を重ねていくと、どっかしら故障するから、白鵬の場合、そのあたりを、どう調整してくるかだろうね。もう一人の横綱、鶴竜もチャンスをつかみきれていない。白鵬が調子が悪いときこそ、「ここは俺が!」と優勝を狙いにいかなくちゃならないのに、つきあっちゃって(笑)、同じように調子が悪くなる。