口内炎が舌ガン、虫歯が心筋梗塞!? 医師も誤診する「死に至る病」の症例 (2/3ページ)

日刊大衆

ですから、1~2か月、最長でも3か月通院してもよくならないときは、セカンドオピニオンを受けるべきです」

 セカンドオピニオンの重要性については後述するが、取材を進めると、堀さんや今井さんのような「軽病と思ったら重病だった」というケースが多数確認された。ここからは、そのさまざまな病例を見ていこう。

■「軽病と思ったら重病だった」さまざまな症状

●「立ちくらみ」岡田一郎さん(50代/仮名=以下同)のケース

 岡田さんは、1年ほど前から立ちくらみに襲われるようになった。だが、仕事が忙しく、食生活も乱れていたため、最初はただの貧血だと思い込んでいたのだという。だが、ある日、トイレで用を足した際、便が黒っぽいことに気づき、受診。胃がんを患っていることが判明する。

「女性なら月経などの関係で貧血は珍しくない。でも、男性がたびたび貧血になるようなら、重大病の可能性が高いんです」

 こう説明するのは、杏林大学名誉教授(医学博士)で、『身体が知らせる危険信号~おもいッきりテレビ健康チェックシリーズ』(日本テレビ放送網)の著者でもある石川恭三氏だ。

「貧血であれば、体がだるくなったり、疲れやすいのは当然。ただ、男性の貧血は、がんによる体内出血が原因であることが多いので、注意が必要です」(石川氏)

●「頭痛」斎藤浩さん(60代)のケース

 斎藤さんはある日突然、頭痛に悩まされるようになった。たかが頭痛と放っておいたが、痛みは続き、あげくは記憶力まで低下。認知症のような症状まで出るようになった。妻の勧めで受診すると、慢性硬膜下血腫であることが判明。頭を打撲したことにより、頭蓋骨内に異状(多くは出血)が出現して起きる病気だ。

「思い起こせば、主人はその1か月前に転んで、頭を打ったことがあったんです。でも、小さなコブができた程度だったので、完全に忘れてしまっていました。まさか、あれが原因だったとは……」(斎藤さんの妻)

 慢性硬膜下血腫は、軽微な打撲でもなることがあり、歩行困難、認知症にまで発展するという。

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