写本の余白の書き込みから発覚。自分の死を偽装した14世紀の修道女(イギリス) (2/3ページ)
・替え玉の遺体を作り、計画的に脱走した修道女の罪
彼女のチームは、地元の大司教が事件を詳細に記録しているこの写本一式を分析し、メルトンの生活や、ペストが流行り始めた14世紀のイングランドの様子をより理解しようとしている。
羊皮紙からあふれんばかりに書き込まれたメモからは、この脱走事件に対するメルトンの怒りがうかがえる。
邪悪な心から、病に冒されたふりをし、魂の健全さを案ずることなく、彼女は死を偽装した・・・・
彼は、修道院にいる者たちが、どのように騙されたかを説明している。
そして、大勢の共犯者や悪人の助けをかりて、計画的に自分に似せた替え玉遺体をでっちあげ、献身的で忠実な者を騙して、恥知らずにも、信仰厚い場所の神聖な地に埋葬されるよう謀ったのだ

14世紀の写本を調べる、ポール・ドライバラ博士とサラ・リーズ=ジョーンズimage credit:Paul Shields/University of York
・多くの女性が修道院に入った中世という時代
中世では、多くの女性たちが十代のうちに、修道院に入った。歴史が伝えているように、貧富を問わず家族が家の娘を修道女になるよう仕向けた。
これは一部は、娘に夫を見つける代わりの手段でもあった。この時代、女性が生きていくための職を見つけるのは、至難の業だったからだ。せめて修道院に入れば、多くの場合、比較的いい生活ができたのだ。
しかし、独身を貫かなくてはならず、制約も多かった修道院生活を、すべての女性が受け入れたわけではなかった。