今田美桜に富田望生ほか『3年A組』ブレイク女優たちの気になる今後

日本テレビの日曜ドラマが好調だ。前クールの『今日から俺は!!』がヒットしたかと思うと、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』はその上をいく高視聴率で、最終回は平均で15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、日曜ドラマ史上最高の視聴率を獲得した。
この“日曜ドラマ枠”、好調な理由の一つとしてあげられるのが、ズバリ若手俳優の見事な起用だ。『今日から俺は!!』では伊藤健太郎らイケメンが話題だったが、『3年A組』では若い女優たちの活躍が目立った。ここで一気にまとめてみよう。
まずは魚住華を演じた富田望生。第9話では彼女の愛の告白シーンが連発されるなど、三枚目ながら注目されるポジションだった。その演技力の高さが評価されたのは、デビュー作の映画『ソロモンの偽証』だ。あれから4年が過ぎた今、『3年A組』で彼女の名はいよいよ全国区になった。今後は4月からの連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)に出演予定。ヒロインの親友役という、朝ドラ最注目のポジションをゲットしている。主役の広瀬すずとのやりとりが、この春、話題となることは確実だ。
特撮好きの電脳少女、堀部瑠奈を演じた森七菜も、今後、注目の一人。2016年、デビュー後すぐに『世界の中心で愛を叫ぶ』などで知られる巨匠、行定勲が監督を務めたCMでデビュー。昨年はドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)で、田中美佐子の独身時代を演じるなど、徐々に知名度を高めている。
今年はすでに『地獄少女』、『東京喰種 トーキョーグール2(仮)』と注目の映画2本に出演決定とすでに引く手あまた。ほかにも『君の名は。』の新海誠監督の新作映画『天気の子』でヒロイン役の声優を務めるなど、とにかく今後が楽しみ。『3年A組』では脇役だったが、近い将来、主役クラスになることが期待される若手の一人だ。
■上白石萌歌は歌手の可能性も?
また「福岡で1番かわいい女の子」と話題になり、今もモデル活動を続ける今田美桜にとっても、『3年A組』は飛躍の作品になった。17年の月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)などに出演していた今田だが、今作で陰のある諏訪唯月という役を見事に演じ、女優としてもさらに株を上げた。公開中の映画『君は月夜に光り輝く』では永野芽郁と再共演。こちらも注目されること確実で、今後の活躍が楽しみだ。
最後に物語の最重要人物、景山澪奈を演じた上白石萌歌についても、触れておきたい。彼女の名を世に知らしめたのは、綾瀬はるかの娘役を演じた昨年の『義母と娘のブルース』(TBS系)だが、『3年A組』でのシリアスな演技で人気女優の仲間入りをしたと言ってもよい。最近はNHK2020応援ソング『パプリカ』の歌い手にも抜擢され、歌手としての可能性の高さも感じさせる。女優としての今後の活躍も気になるが、次に狙うは『NHK紅白歌合戦』への出場か?
振り返ってみると、若手女優は実にすごいメンツだった。『3年A組』出身の女優たちが、テレビ、映画業界を席巻するのもそう遠い未来の話ではないだろう。