なぜ世界のビジネスエリートは、 子どものころ自宅の部屋代を払っていたのか? (2/3ページ)
お金の価値や、お金によって世界が回っていることを学んでおくことで、将来「お金に振り回されない生き方をする」ためのスキルを持っているということです。酒井さんは、子どもがお金に強くなるために次のようなメソッドを紹介しています。
■定額のお小遣いは、絶対にあげない欧米ではエリート層ほど子どもに定額のお小遣いをあげていません。特にユダヤ人のエリート層で、子どもにお小遣いをあげている親はほとんどいないと言っていいそう。お金は労働の対価として得られるものだということを幼い頃から認識させるのが目的です。
たとえば、小学3年生のお子さんならば、次のようなルールを決めます。
・トイレ掃除 10円
・風呂掃除 30円
・配膳手伝い 10円
・食器洗い 20円
・洗濯物たたみ 10円
・掃除機がけ 20円
・ゴミ出し 5円
・新聞を取りに行く 5円
このように家庭内の労働のレートを設定して、労働の対価としてお金が得られることを習慣化させるのです。1日でこれをぜんぶしたら110円ですから、30日で3300円。日本の小学生のお小遣いの平均額は500円程度ですから、がんばって働けばたいそうな金額になります。
このように子どものころから、お金の価値を肌感覚として身につけておけば、将来お金で失敗することがなくなると酒井さんはいいます。さらに、「人はなぜ働くのか?」ということを実感として学んでいくことができます。
■部屋代と食事代を請求せよ!むちゃくちゃなことを言っているかと思いきや、冒頭に書いたように、これも欧米のエリート家庭ではわりと常識的。大人になってから、家賃を払わずに部屋を借りられたり、代金を払わずにレストランで食事はできないように、社会のルールを家庭にも適用させるのがこのメソッドの狙い。
「子どもにそんな冷酷なことはできない」と思われるかもしれませんが、ふだんの生活ではありあまる愛情を子どもに注ぐのは大前提。ルールだけをきちんと定めておくのが大切なのです。もちろん子どもに世間の相場の金額を請求することはできませんから、あくまで家庭内の金額を決めることになります。