中小企業の生産性向上に必須な「賃金制度」 専門家が語る正しい運用法(1) (3/3ページ)
それで社長の方も「それならルールを作ればみんな納得するだろう」といきなり賃金制度を入れてしまうわけです。ルールさえ作れば自動的にみんなの給料が決まるから自分も楽だろうという考えもあるでしょうしね。
ただ、賃金を決めるルールは各従業員の評価が公平であってはじめて意味を持つものです。そこをまずは理解する必要があります
――賃金制度の前にまずは評価制度をというお話はよく理解できます。ただ、評価制度は会社のビジョンとベクトルが揃っている必要があるということも書かれていました。ビジョンについては中小企業経営者の中には考えたことがない方も少なくないのではないかと思うのですが、どのように自社のビジョンを決めていけばいいのでしょうか。山元:ビジョンとは「会社が5年後、10年後にどうなっているか」というものです。経営者の方は、過去の経験に縛られず、それまでのしがらみや今の顧客の状況、業界の動向はひとまず脇に置いて考えていただきたいです。
――業種や業界に関わらず、今回の本で書かれている手法は使えるのでしょうか。山元:使えます。大きな会社は評価制度にしても賃金制度にしてもすでにあるでしょうから、中小企業の方々に使っていただきたいですね。
(後編につづく)