その男は恐怖と共に現れ体が動かなくなる。ほぼ世界中の人が共通して見る悪夢「帽子男」の正体は? (2/3ページ)

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 すると同様の夢を見る人が続出したのだ。
 そう、黒い帽子男があらわれるという悪夢だ。
 
 以来、帽子男の世界的なアンソロジーは成長し続けている。人によって帽子男の形状は多少異なるものの、それが睡眠中に起きることは共通している。

▼共通点
・男は真っ黒で顔がなく帽子を被っている
・それを見ると金縛り状態となり声も出ない
・胸に邪悪なものが乗っているような 息苦しさがある
・動けたと思うと 男はもういない


・世界各地に伝わるの伝承と睡眠麻痺が帽子男の正体

 ロンドン大学のクリス・フレンチ氏は超常体験の研究者だ。彼によると、「帽子男」を実際に見たという人の証言は本当だという。

 「彼らは嘘つきではない。だが帽子男は幽霊でも悪魔でもない」フレンチ氏は語る。

 文化によって物事の解釈は異なる。同じ体験でも文化のフィルターがかかるが、様々な文化で「恐ろしい人影」は 芸術や神話の題材となってきた。

 アッシリアとバビロンでは眠っている人に乗る邪霊の伝説がある。古代ギリシャの医師によれば 夜な夜な悪魔が患者の胸を押したという。似たような伝承は 北極圏、日本、ニューファンドランドにも伝っている。

 昔の人は、睡眠時に起きる悪夢を幽霊や悪魔の仕業と考えていたようだ。

 だが20世紀後半、睡眠科学は別の答えにたどり着いた。
 「睡眠麻痺」だ。


・恐怖性入眠時幻覚

 UCLA睡眠障害センターのアロン・アビダン氏によると「睡眠麻痺」とは、就寝中、意識はあるが体が動かせないように感じる現象のことだ。もちろん声も出ない。

 レム睡眠中、全身の筋肉は弛緩(しかん)しているのに、脳が半ば覚醒しているために起こる。これが俗にいう「金縛り」だ。
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