NASAの援助を受ける研究チームが空気注入式のソフトロボットを開発。これなら抱きつてもやわらかいぞ!

image credit:Brigham Young University/youtube
NASAの助成を受けている、アメリカ・ブリガムヤング大学の研究チームが開発したロボットは、なんと空気注入式だ。
空気を入れて膨らませることでロボットが完成するのだ。
動力も空気圧で、柔らかくって抱きついても大丈夫な、フレンドリーなやつだ。その名は「キング・ルイ(King Louie)」という。
NASA-funded inflatable robots are safe in space, and in homes
・やわらかロボットだからこその利点も
ソフトロボット工学とは、ようは人が近くにいても安全なロボットを開発する分野です。従来、ロボットはとても危険なものでしたから、ソフトロボットがぴったりな場所はいくつもありますよ
と語るのは、ブリガムヤング大学 マーク・キルパック教授だ。
関節はコンピューターと連携するマイクロチップに制御されており、これらに空気圧をかけることで必要な動作を実行する。

image credit:Brigham Young University/youtube
その素材は布であり、中身はバイクのタイヤに似ている。
もちろん、空気で膨らませられるということは、空気を抜けばしゅっと縮むということだ。小さくまとめてしまえば、仕舞うときにもかさばらなくて済む。

image credit:Brigham Young University/youtube
・収納に便利だし、やわらかいからスキンシップOK!
これはスペースの限られた場所で作業を進めるNASAの宇宙飛行士にとっては、絶対欠かせない要件である。
「空気注入式ですから、触って怪我をしたりもしません。」(ダスティン・クラウス氏)

image credit:Brigham Young University/youtube
小学校で披露されることが多いキング・ルイにとって、これもまた大切なことだ。
なにしろ子供が彼を見て最初にするのは、まず抱きついたり、パンチしたりすることなのだ。
そのような子供がはしゃぐ様子を安心して見ていられるのは、空気注入式の柔らかいボディだからこそだ。
written by hiroching / edited by parumo