「いだてん」12話振り返り。金栗四三とマラソンに出場したラザロ選手は脱水症状で亡くなっていた
「いだてん」第12話が放送されました。
いよいよ主人公・金栗四三の出場競技マラソン!競技スタートまでに道に迷って監督を背負ってスタジアム入りし、足袋のこはぜを留めていてスタートに出遅れるなどハプニングが続きます。
猛暑で熱中症に、四三は完走できずおまけに競技の日の7月14日は記録的な猛暑日。ドラマの中では30度を超えていたと説明されましたが、日が当たる場所は40度を超えていたともいわれています。
ストックホルムに来てからというもの、白夜に慣れず、食事にも馴染めないままだったという四三。体調や精神面が万全でなかった上に猛暑……途中熱中症で倒れるのも無理はありません。
ストックホルム大会のマラソンでは、四三に限らず、出場者のうちの半数近い33人が棄権するという結果になりました。
それにしても、ドラマの中で四三が倒れた場所は分かれ道でした。過去回で練習中に何度か道を間違えた場所ですね。伏線の回収もばっちり。ここで何か起こると思っていた視聴者も多かったのではないでしょうか。
伏線といえば、ドラマの舞台をストックホルムに移してからよく登場するようになった人がいましたね。四三と同じマラソンに出場した、ポルトガル人選手のフランシスコ・ラザロです。
Wikipediaより
四三は練習中に彼と意気投合し、足袋を贈るほどの仲に。競技中もアイコンタクトを取り、ラザロは四三が道を間違えそうになっていると必死に声をかけるなど、とても好印象な人物として描かれていました。
棄権者の多かったマラソン、彼の結果はどうだったのでしょう?
フランシスコ・ラザロ選手は翌日に脱水症状で亡くなっていたフランシスコ・ラザロはポルトガルのマラソン大会で数度優勝するなど、活躍を期待されていた選手でした。
ストックホルムオリンピックマラソンで走るラザロ(Wikipediaより)
彼はゴールまであと数キロというところで倒れ、そのまま病院へ運ばれます。意識を失ったままのラザロはずっと体温が40度を超えたまま下がらず、そのまま翌朝息を引き取りました。
他の多くの選手と同じく原因は猛暑でしたが、ラザロは日焼けと発刊防止のために体にワックスを塗っており、それで汗が出ず体の温度を下げることができずに亡くなってしまったのだとか。近代オリンピック開始以来、選手が競技で亡くなったのはこれが初めてのことでした。
来週の13話では、きっとラザロの死についても触れられるのではないでしょうか。
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan