人体の不思議。人は舌ではなく頭で味わっている。脳の中の味覚の位置が特定される(米研究) (2/2ページ)

カラパイア

だが、こうしたノイズのおかげで、苦味が処理されている場所をはっきりと突き止めることができない。

 そこで、アメリカ・コーネル大学のアダム・アンダーソン氏らは、fMRIで成人20名の脳をスキャンし、そのデータを新しい統計モデルで解析した。

 これによって、味覚に関連する反応とそれ以外の反応を区別しながら、島皮質と味覚との関係を探れるようになったのである。

rays-516326_640_e
photo by istock

・味の違いは神経活動のパターンの違いによって感じる可能性

 今回明らかになったことで興味深い点は、味が違うからといって、必ずしも島皮質内の処理領域が変わるわけではないらしいことだ。

 味の違いは、むしろ神経活動のパターンの違いによって感じられるものであるらしい。

 たとえば、なにか甘いものを食べたとき、島皮質のある特定の部分が発火する。ここはまさに甘味を司る部分なわけだが、別の味を感じたときもやはりこの同じ場所が、しかし別パターンで反応するのである。

 したがって、脳の反応からその人が食べているものを判断するには、どこが活動しているかだけではなく、どのように活動しているのかも調べなければならないということだ。

 これまで、味という感覚は、主に舌に並んでいる受容体が担っていると考えられてきたが、どうやら味覚には脳が大きくかかわっているようだ。

 舌が食べ物にふくまれている化学物質を特定し、その味を脳が解釈した結果が、私たちが普段感じている味という感覚であるらしい。

 この研究は『Nature Communications』に掲載された。

 舌がセンサーのような役割をし、その味を脳が解析しているって感じなのかな?「●●が、その舌で選んだ絶品の料理」とかいうナレーションが入る某、なうな番組があるけれど、「その脳で選んだ」に変更した方がいいのかな?

「人体の不思議。人は舌ではなく頭で味わっている。脳の中の味覚の位置が特定される(米研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る