金魚を飲み込んだ動画を公開した男性、無益な苦痛を与えたとして罰金と5年間飼育禁止などを命じられる(イギリス)
イギリス・ウォッシュフィールド在住のジョシュア・コールズ(27歳)は、14秒の短い動画をスナップチャットへ投稿した。
スナップチャットは若者中心に人気のメッセージアプリ。設定した時間内(10秒~24時間)に投稿したメッセージや動画が自動消滅するのが特徴だ。
だが一度投稿してしまえばそこはインターネット。キャプチャを撮られたり、保存されてしまうことは避けられない。
コールズが投稿した動画は、手に乗せた生きている金魚をひょいと口に入れると、ビールで飲み込み、空になった口の中をカメラへ向けたものだ。
この動画は瞬く間に拡散され、英国動物虐待防止協会(RSPCA)に通報され、裁判が行われることとなり、結果有罪となった。
Man who swallowed a goldfish alive narrowly avoids jail-time
・動物に無益な苦痛を与えたことへの代償
この金魚は昨年、9月26日から29日に開催されていた仮設式遊園地「ブリッジウォーターフェア」で、景品として出されていたものだったらしい。
エセクター裁判所では、証拠として動画が提出された。原告側は「金魚はストレスにさらされ、じわじわ苦しめられながら死んでいった」と証言した。
コールズは金魚を飲み込んだ事実を認め、有罪となった。200時間の無給のボランティア活動、5年間の金魚飼育の禁止、そして385ポンド(約56000円)の罰金が命じられた。
RSPCAのジョン・ポロック氏は、「動画は面白いと思われたかもしれないが、動物にとっては面白くもなんともない」と話す。
image credit:youtube
・そもそも生き物を景品とする行為自体も好ましくない
RSPCAでは、生きた動物を景品として与えることに反対している。
動物を飼うということは、責任を伴う行為であって、よく考えた末に決断されねばならない。景品として不意に与えられていいものではない、というのが彼らの主張だ。
景品にされた動物は、人だかりの中で見世物にされるなど、強いストレスにさらされることがしばしばだ。
縁日で見かける金魚などは特にストレスに弱く、ショックや酸欠で苦しみ、水温の変化で死ぬことだってある。
そして、獲得した人が自宅にたどり着く前に死んでしまったり、家についてもすぐに死んでしまうことが多々あるのだそうだ。
ポロック氏は、動物を景品として扱うことを許可しないよう、地元当局やイベント主催者に訴えている。
References:Man fined £385 after swallowing live goldfish in clip posted on Snapchat / written by hiroching / edited by parumo