お腹がいっぱいなわけじゃないのに必ず餌を半分残す元保護犬。それにはこんな悲しい理由があった(ブラジル) (2/3ページ)
人間に心を開くことができず、とくに初めて見る人間には非常に怯えたのだ。身体の傷が治ってからも、その臆病さは変わらなかった。
そんなオッタービオを一目見て運命を感じ、助けたいと思ったのがジョイスさんなのである。
一度でも虐待を経験した犬は、心を閉ざしてしまい、人に適応するのに時間がかかる。また人を信じてもらうには、忍耐と愛情が必要となる。
だけど、心からの愛情を受け続け、それを感じることができたら、保護動物は大きく変わる。愛情と感謝に満ち溢れ、生きる輝きを増していく。ジョイスさんはそう確信しており、根気よくオッタービオに愛情を示し続けた。
image credit: Joice Lamas
・ついに心を開き始めたオッタービオ
ジョイスさんの信念通り、引き取られて何ヶ月も経つうちに、オッタービオの本来の性格が花開いてきた。今では人に擦り寄って甘えるのが大好きな犬になっている。
image credit: Joice Lamas
オッタービオの悲しい過去を思わせるものは、今ではエサを半分残すというあの癖だけだ。
「この子のこれからの人生に、欠けるものは一つもありません、エサも、愛情も」とジョイスさんは宣言した。「私たちは、子の子を可能な限り幸せにしてやるつもりです」
さらに時が経てば、オッタービオにも、過去は実際に「もう過ぎ去った」ことなのだとハッキリわかる日が来るだろう。
愛情に満ちた家族に囲まれて、その日が早く来ることを願おう。