108名の移民を救助したタンカーが乗っ取られ特殊部隊により奪還。マルタ軍がヘルメットカムの映像を公開
リビア沖でタンカーに救出された移民がそれを乗っ取り、軍特殊部隊の襲撃によって主犯格の男5名が拘束された。特殊部隊員を派遣したマルタ軍は先日、タンカーに乗り込む隊員のヘルメットカム映像を公開している。
3月26日夜、パラオ船籍のタンカー「エルヒブルI(Elhiblu I)」号が108名の移民を救助。リビア首都トリポリへ帰還しようとしたところ、移民らはそれを拒否しタンカーをジャック。船長以下を脅迫しマルタへ向かうよう指示した。
事態を把握したマルタ海軍が現場へ急行。特殊部隊員がタンカー内に展開し、ほどなくして船内を掌握。容疑者の身柄確保に至っている。
リビア首都トリポリを目指してイスタンブールを出港したトルコ船籍のタンカー「エルヒブル1」号が、地中海沖で漂流する移民108名を救助。しかし移民はリビアへの帰還を拒否しタンカーをハイジャック。https://t.co/LRNu2MYkJV
— ミリブロNews (@militaryblogjp) 2019年3月29日本件についてはミリブロTwitter/FaceBookでもお届けしているが、当時の速報ではエルヒブルI号を「トルコ船籍」のタンカーとして紹介している。しかしこれは誤りとなり、正しくは「パラオ共和国船籍」となる。なおトルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)によると、エルヒブルI号は「2015年にトルコのある企業により売却された」とのこと。
Source: 移民を救出したタンカーが乗っ取られる、移民の男5人逮捕 マルタ, 【リビア沖タンカー乗っ取り事件】 「テロ罪」として裁判へ