【セガフェス特集第3弾】せがた三四郎、復活! セガサターン25周年の熱き想いを今振り返る!
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ベルサール秋葉原にて3月30日(土)・31日(日)に開催された、セガグループによる年に一度のファン感謝祭『セガフェス2019』。特集第3弾では、30日に行われたステージイベント『セガサターン25周年大感謝祭ステージ』の模様をお届けする。90年代のセガサターンをめぐるゲーム業界ウラ話トークと、お茶の間でも人気を博した伝説のせがた三四郎の復活で、ゲームファン感涙の内容となった。
■90年代の青春がよみがえるセガサターン25周年を振り返る!
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『セガサターン25周年大感謝祭ステージ』では、前半にセガサターンをめぐる当時のゲーム業界を振り返るトークコーナーが実施された。1994年に発売された家庭用ゲーム機・セガサターン。ゲームファンではなくても、子どもに購入をせがまれたり、ブームとなったゲームソフトやCMで知っている方も多いだろう。
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日本を代表するゲーム雑誌である「週刊ファミ通」元編集長の加藤克明(バカタール加藤)氏と、『バーチャファイター』などを生み出した通称・AM2研の元広報担当にして、「ゲーマガ」元編集長の梅田浩二氏がゲストとして登壇。思い入れフルスロットルで会場に集まった濃いセガファンのバイブスも高まっていく。
ゲーム業界のウラ側にも詳しいお二人だが、加藤氏は「ゲーム業界の裏側を探るという記事で、セガ本社の裏側の写真を記事に載せたことがあります」とメーカーにも編集者にも遊び心が満載だった当時の雰囲気を感じることができた。ちなみにその当時の広報担当が梅田氏だったという。
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現在は株式会社セガホールディングス 代表取締役社長COOを務める岡村秀樹氏と、『名探偵コナン』など人気アニメの制作を手がける株式会社トムス・エンタテインメントで常務取締役を務めている竹崎忠氏も登壇。岡村氏は当時セガサターン事業部長、竹崎氏はPR責任者を務めており、両者ともセガサターンを語る上で外せない存在だ。
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ゲーム業界が盛り上がり、家電メーカーからも家庭用ゲーム機が発売されて次世代ゲーム機戦争が巻き起こっていた90年代。1994年に発売されたセガサターンの歴史を、1年ずつ振り返る形でトークは進行していった。
セガが好きすぎて『メガドライブ』の全ソフトを持っていたという竹崎氏は、ファミ通編集部に週1で見本誌を取りに行くタイミングで、ネタを持っていったというエピソードも披露。
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発売当時の土星人のCMも上映された。岡村氏からは「サターンという名前は開発コードネームだったんです。実際の商品名を決めようとしたんですが、そのまま商品名になった珍しい例になりました。どれくらいインパクトを持って市場に送り出せるかと思って、一番インパクトのあるCMを放映したんです」と当時を振り返るコメントが。
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日本中に3D格闘ゲームブームを巻き起こし、現在のeスポーツブームにもつながるエポックメイキングな『バーチャーファイター2』のCMも上映。梅田さんからは「セガ社員ですらこのクオリティで作れるのか不安だったんですが、クリエイターを信じて制作して、初めて100万本を突破したタイトルになったんです」という思い出も振り返られた。
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セガサターンの珠玉の名作といえば、『ナイツ NiGHTS into Dreams..』も外せない。主題歌を聞くだけで涙が出て来るというプレイヤーも多いだろう。
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『セガフェス2019』にて大博覧会が行われた『サクラ大戦』のCMも! 今見てもクオリティの高い映像に驚かされる。
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岡村さんからはセガサターン25周年を振り返り「(セガサターンは)ゲーム業界に足跡は残しました。私は同盟なき提携と呼んでいますが、競合のメーカーさんと時代の中で一緒に盛り上げていけたことで、ゲームを全世代の方に身近に感じていただけるようになった最初の時期になったと思います」とお話が。
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竹崎氏からも「今セガではハードを作っていないのですが、『メガドライブミニ』は昔ハードを手がけていたスタッフも盛り上がって制作していると聞いています。僕もアーケードや『メガドライブ』が好きでセガに入りましたが、セガサターンも25年経って、こうしてみなさんと一緒に祝うことができて本当に嬉しく思っています」と熱いメッセージが述べられた。
■せがた三四郎、ついに復活!新しい時代を担う子どもたちへの真剣なメッセージ
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そして、イベント後半には22年におよぶ沈黙を破り、あのせがた三四郎が復活を果たした! 俳優・武道家の藤岡弘、さんが演じたプロモーションキャラクターのせがた三四郎は「セガサターン、シロ!」の合言葉とともに、インパクトのあるCMで一世を風靡。当時の紅白歌合戦にゲスト出演をするほど、ゲームファンに限らない人気者だったのだ。記者も子ども心に強烈な印象で覚えている。
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最期のCMとなったゲームソフト『せがた三四郎 真剣遊戯』のCMで、ドリームキャスト発売を控えるセガ社屋をミサイル攻撃から守り、宇宙で爆散したかと思われたが「セガサターン、25周年大感謝祭、おめでとう! 22年の時を超えて、宇宙より戻ってまいりました! 今も真剣に、せがた三四郎は燃えながら熱く熱く生き抜いております」と当時となんら変わりない熱すぎるメッセージが! 壇上の梅田氏からも涙が出てきたというコメントがあったが、報道陣も童心に返ったような笑顔でせがた三四郎を迎えていたのが印象的だ。
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破天荒なせがた三四郎というキャラクターを引き受けた際、「これはもう私にとっても初めての体験でしたね。いきなり絵コンテを渡されて、顔が私そっくりなんです。あなたしか考えていないからやってほしいと直球でオファーされて、せがた三四郎の真剣さにグッと来てOKしたんですね。それがはじまりなんです」と振り返る藤岡さん。今振り返るとトンデモないキャラクターだが、「いい加減にやってはいけない、真剣にやらなくては!」という藤岡さんあってのせがた三四郎だったと改めて納得した。
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どれくらいトンデモないキャラクターだったかというと、CMで重さ40kgある巨大セガサターン本体を背負い砂利道を闊歩。裸足だったために砂利が足に食い込んで激痛だったという。
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さらにゲームパットに真剣な下段正拳突き。本気で打ち込んだために、手に血がまみれコントローラーも壊れてしまったので一発OKにするしかなかったという。
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そして『仮面ライダー』よろしく実際に大爆発するCMも! スタッフも想定外の爆風が背中を襲うも、表情を変えず勇ましく歩むせがた三四郎に、武人の心意気を感じるのは記者だけではあるまい。
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新年号「令和」発表直前に行われた本ステージイベント。遊びに真剣に打ち込んだ男・せがた三四郎から新時代を担う若者たちへのメッセージが届けられた。
「真剣に熱く熱く、燃えて生き抜く。これが人生だというのを、体で体現したのがせがた三四郎です。このメッセージをこれから生き抜く若者たちに伝えられたのは、光栄なひと時でした。今もその生き様はまったく変わっていません。時を大事にしながら、時を刻む。せがた三四郎が、いまだに当時の子どもたちの胸の中に残っているのではないかと私は誇りに思っております。これを作られたあの当時のスタッフの皆さんは素晴らしい。この国の未来に多くの貢献をしたと思っております」
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イベントの締めくくりは、CMソングとしておなじみだった『セガサターン、シロ!』の大合唱! ステージに登場したソニックもせがた三四郎と邂逅を果たした。
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株式会社セガ・インタラクティブ サウンドクリエイター/ボーカリストの光吉猛修氏も、「創造は生命」のグループビジョンが刻まれたタオルとともに登壇! 会場のファンと一緒に熱唱した。
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イベントの最後には、「セガサターン、シロ!」と書かれたタオルとともに記念写真が!
あの頃、熱中したゲームの思い出を誇りにして、今一度真剣に生きていこうという想いを感じた『セガサターン25周年大感謝祭ステージ』。その熱い想いを、多くのゲームファンならびに新しい時代を生き抜く子どもたちにも感じて欲しい! ありがとう、せがた三四郎!