フィリピン・ルソン島で未知の小さな人類(ヒト族)が発見される「ホモ・ルゾネンシス」 (3/4ページ)

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 発見された化石は小さく、「ホビット」という愛称があるホモ・フローレシエンシスのような小型種の一種であることが示唆されている。

 残念ながら、今のところ化石からDNAは抽出できていない。つまり、ホモ・ルゾネンシスを系統樹のどこに位置付けるべきかはまだはっきりしていない。

 「先史時代とアジアの原人化石について今判明していることやホモ・ルゾネンシスの年代を総合して考えると、アジアのホモ・エレクトスの一部、それもおそらくは中国のホモ・エレクトスの子孫ではという印象がありますが、まだまだ調査が必要です。」(デトロワ氏)


New human species found in the Philippines

・想像以上に複雑な人類の進化史

 その位置付けがどうあれ、後期更新世(12万6000年~1万1700年前)の東アジアにホモ・ルゾネンシスが存在し、より古いアウストラロピテクスの特徴があるという事実は、アフリカから旅立った類人の第一波がホモ・エレクトスで、ついで4万~5万年前にホモ・サピエンスが続いたという説をいっそう複雑なものにする。

 「ヒトの進化は想像以上に複雑です。かつて複数の人類種がすぐそばで生活していたのが普通でした。今は、対照的に私たちが唯一の現存種ですがね。」(グリューン氏)

 今後の研究では、ホモ・ルゾネンシスの系統樹における位置付け、移動の仕方、道具を使用したのかどうか、どのような姿であったのかといったことを調査する予定だそうだ。
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