宮藤官九郎が「いだてん」の愚痴をこぼしているように見えるCMとは
史上最速の2月10日放送第6話で視聴率2ケタ割れの9.9%という不名誉な数字を記録した大河ドラマ「いだてん」(NHK)。その後は3月12日に出演者の1人であるピエール瀧被告が緊急逮捕されるという大事件があり、代役として三宅弘城が決定。三宅は同作品の脚本担当の宮藤官九郎と一緒にバンド「グループ魂」を組み(ドラム担当)、宮藤が所属する事務所とマネジメント契約も交わしている、俗に言う“クドカンファミリー”の1人。三宅の抜擢は宮藤なしでは考えられなかったことだろう。
そんな矢先、4月5日からオンエアされている缶コーヒーの新CMに注目が集まっている。このCMには、宮藤と「いだてん」で古今亭志ん生を演じているビートたけしが出演。たけし扮するタクシー運転手の車に宮藤が本人役として乗り込んでくると「どっか遠くまで」と大きくため息。「宮藤さん、何かあった?」とたけし運転手が声をかけると「現実から逃げます。結構頑張ったんだけど書けなくて」とどんよりした表情を浮かべる宮藤。するとたけし運転手から「また上手くなるかもね。弱い人の気持ち、描くの」と声をかけられ、宮藤の顔が明るくなったところで「サービス」とたけし運転手がコーヒー缶を差し出すというストーリーなのだ。
「まるで視聴率が獲れる『いだてん』を書けないと嘆く宮藤に対して、ドラマで志ん生を演じているたけしが励ましているようだと指摘されているそうです。確かにネット上では『大企業を巻き込んだ「いだてん」脚本家と準主役の言い訳みたい』『NHKのグチを民放で解消する2人』『世間の人を励ましているかのように見えるけど、たけしからクドカンへのガチ激励w』といった声があるようですからね」(広告代理店社員)
4月13日放送の第14話から、主役が中村勘九郎演じる金栗四三から阿部サダヲ演じる田畑政治へとバトンタッチする「いだてん」。時系列がわかりにくいとの指摘が多いだけに、この日の放送を見逃すとますます難解になりかねないのでお見逃しなく。