人間の脳をクラウドに接続する日は限りなく近づいている(米研究) (2/3ページ)
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・ヒト脳-クラウド・インターフェースはゴールの半分まできている
SF映画そのままの技術だが、じつはある意味では、私たちはすでにゴールまで半分の地点まで辿り着いている。
ネットが登場したのは、ほんの数十年前のことでしかないことを思い出してほしい。
その登場以来、技術は急激に発達して、今私たちは目が覚めている間のかなりの時間を、この結合された情報ハブを操作して過ごすようになっている。
善きにつけ悪しきにつけ、その軌跡の先にヒト脳-クラウド・インターフェースが存在する。まだ、そこに辿り着いていないとしても、あと少しのところまで迫っているのだ。
昨年、「ブレインネット」という脳接続技術が発表された。これはクラウドを経由して、3人が考えを共有したり、思考だけでゲームをプレイしたりできる技術だ。
・脳で会話する時代がやってくるのか?3人の脳を接続し、思考を共有させることに成功(米研究) : カラパイア
基本的な仕組みは、「送信者」の脳内の電気信号を記録し、それを「受信者」の脳に磁気刺激という形で伝えるというものだ。
こうした一里塚は、驚異の先端技術でありながら、ある意味、原始的である。将来的に実現するだろうヒト脳-クラウド・インターフェースによる、いわば赤ちゃんのハイハイのようなものだからだ。