人間の脳をクラウドに接続する日は限りなく近づいている(米研究) (3/3ページ)

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・それはユートピアかディストピアか?

 神経科学者のヌーニョ・マーティンズ氏(米ローレンス・バークレー国立研究所)によると、こうした脳接続技術は、いつの日か民主主義に革命を起こし、異なる文化圏で生きる人たちを結びつける可能性を秘めている。

 そうしたハイテクによる理想郷が実現する具体的な時期について、専門家も確かなことはわからない。しかし今回の論文は、おそらく「今後数十年」であると予測している。

 この予測が的中するかどうかは、想定された通りに技術が発展進歩するかどうかにかかっている。

 そして、そのための最大のハードルは、ニューラルナノロボットをヒトの脳組織に安全に組み込む方法であるようだ。

 これらのロボットはボトルネック効果を生じさせることなく、膨大な情報量をクラウドとやりとりできねばならない。

 それにはグローバルなデータ送信を行うための通信能力を実現し、脳に組み込まれた極小デバイスを経由して神経細胞とデータ交換を行う方法も考案せねばならない。

 確かに難題だ。だがそれでも、その日はこれまでにないくらい近づいてきている――興奮と、同時に恐怖を感じる未来だ。

 この研究は『Frontiers in Neuroscience』に掲載された。

References:eurekalert/ written by hiroching / edited by parumo
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