江口のりこ、「中華料理店主」役が好評もハリウッドならアウトだった!? (2/2ページ)
白人が顔を黒く塗って黒人を演じる“ブラックフェイス”がタブーであることは日本でも知られるようになりましたが、今ではアジア人の役を白人が演じることも“ホワイトウォッシング”として非難の対象となっています。『攻殻機動隊』を実写化した17年の映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、草薙素子役をスカーレット・ヨハンソンが演じていることに非難が集まりました。それを日本に当てはめれば、そもそも、中国人役を江口や金澤が演じた今季のドラマはアウトということになります。現状では中国系の俳優が少ないこともあり、日本人女優の起用は致し方ないところですが、セリフだけでも“本当の中国語訛り”“中国語の性質”にこだわって、ステレオタイプの中国人像を避けるべきだったかもしれません」
もちろん、ハッキリしているのは、中国人役を演じた江口や金澤には何ら責任はない。それでも、テレビ局側はアメリカから世界に広がりつつある“文化の盗用”問題に、もう少し敏感になったほうがいいのかもしれない。
(金田麻有)