かわいがっていた配達先の飼い犬の死を知った郵便配達員男性、犬が残した最後の願いを叶える(アメリカ)

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かわいがっていた配達先の飼い犬の死を知った郵便配達員男性、犬が残した最後の願いを叶える(アメリカ)
かわいがっていた配達先の飼い犬の死を知った郵便配達員男性、犬が残した最後の願いを叶える(アメリカ)

CookiesForDevo/iStock

 犬は人類の友であると言われて久しい。犬は飼い主だけでなく、愛情を示してくれる人とも特別な絆を育むこともある。

 アメリカ・テキサス州で、犬好きの男性が郵便配達員となった。彼は配達トラックに犬のおやつを持参し、ルート先の犬たちと親交を深めていった。

 徐々に時間をかけて犬たちの心を開いていった配達員だが、ある日、かわいがっていた犬がいる家で、突然の悲報を知らされ衝撃を受ける。

 玄関先には、あるものが置かれていた。その中には飼い主の配達員に対する感謝の気持ちと、犬の気持ちを代弁したである”願い”が書かれた手紙が添えられてあった。
 
 この話を知った人々の涙腺は次々と崩壊し、ネット上では一足早い梅雨の時期を迎えている。 
・犬好きの男性が郵便配達員の仕事を始めた

 今から5年前に USPS(アメリカ合衆国郵便公社)で配達員の仕事を始めたフェルナンド・バルボサさんは、自分の配達ルート先で飼われている犬の名前を全て覚えているほど、大の犬好きだ。

 フェルナンドさんは配送トラックに郵便物だけでなく、配達先の犬たちにあげるおやつも積んでおり、郵便物を玄関先までもっていく時に、犬がいればおやつをあげるようにしている。

 「犬も家族の一員ですから、私が飼い主に郵便物を届ける時には、犬にも同じようにおやつを届けてやるんです。」


・配達員が出会った1匹のジャーマンシェパード

 そんな優しいフェルナンドさん、ある配達先で飼われていたジャーマン・シェパードのグレッチェンに出会った。

 飼い主のクリス・チミノさんによると、グレッチェンを保護施設から引き取ったのは2013年のことだったそうだ。

 クリスさんは、グレッチェンが過去にどのような環境でどんな飼い主に飼われていたかという詳細を知らなかったが、最初に見せた反応から、グレッチェンが人間にあまり愛情を注がれてこなかったことに気付いた。

 チミノ一家は、そんなグレッチェンを可愛がり、やがてグレッチェンは一家に心を開くようになった。それでもやはり、家族以外の人はまだまだ信用できず、用心深い態度を崩すことはなかったという。

 しかしそんなグレッチェンが、フェルナンドさんには心を許した。

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@DeCuervo2/twitter

・家族以外には心を閉ざしていた犬が配達員に心を開くように

 最初、フェルナンドさんがグレッチェンに会った時、グレッチェンはよそよそしい素振りを見せた。

 だが、フェルナンドさんが話しかけて撫でたり、おやつを与えたりするうちに、慣れてきたグレッチェンはフェルナンドさんになつくようになった。

 グレッチェンはフェルナンドさんがやって来るのを心待ちにするようになり、郵便車の音が聞こえると、一目散で玄関先に走り寄り、フェルナンドさんが現れるのを待った。

 それは何年もの間毎日続き、フェルナンドさんとグレッチェンの間にある種の絆が生まれた。フェルナンドさんにとっても、配達途中にグレッチェンの顔を見ることが何より楽しみになっていた。



・別れはある日突然に・・・

 しかようやく築き上げた犬と配達員の絆は、ある日突然悲しい終わりを迎えることになった。

 4月1日、チミノ家の郵便受けに入っていたものを見たフェルナンドさんは、大きなショックを受けた。

 それは、フェルナンドさんがグレッチェンにあげたおやつの袋で、その袋にはこのようなメッセージが添えられてあった。

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@amorningsting/Twitter
グレッチェンは、昨日亡くなりました。私たちは、グレッチェンからあなたにあるお願いを伝えてほしいと頼まれました。自分が最後まで食べきれなかったこのおやつを、あなたの配達先の犬たちにあげてほしいと。

グレッチェンは、あなたに会うのも、あなたからおやつをもらうのもいつも楽しみにしていました。いつもありがとう。チミノ一家より

 このメモを見た時、フェルナンドさんから涙が溢れた。


・犬との約束を果たすため、残されたおやつを配り続けた配達員

 その後フェルナンドさんは、一家を訪ねてグレッチェンへ追悼の言葉を寄せ、グレッチェンが果たせなかった願いを叶えることを約束した。

 以降フェルナンドさんは、グレッチェンが残したおやつを他の配達先の犬たちに「これは、グレッチェンからだよ」と言いながら与えている。


 愛犬を失ったばかりのチミノ一家は未だ悲しみに暮れているが、グレッチェンの代わりに他の犬たちを可愛がってくれるフェルナンドさんの優しい行為に大きく癒されているようだ。チミノ一家は、次のように話している。

グレッチェンは、あまり多くの人間にはなつきませんでしたが、同じ犬の仲間たちのことは大好きでした。

自分のおやつを仲間たちにもあげたいと思っていたグレッチェンの願いを代わりに叶えてくれて、グレッチェンを可愛がってくれたフェルナンドさんにはとても感謝しています。

 また、フェルナンドさんは

なんだかほろ苦い気分だよ。グレッチェンのことを思うと、寂しくて悲しくなる。でも、他の犬たちがおやつを欲しがって、めいっぱい尻尾を振る姿を見ると、幸せな気持ちになるからね。

今でもチミノさんの家を通り過ぎる時には、グレッチェンがまだそこにいて、自分を待ってくれているようにも感じて、切なくなるんだ

でも、姿はなくとも、いつもそこにいると思っている。自分にとって犬は人生の一部だから

 と、その心情を語った。

 一足先に虹の橋を渡ったグレッチェンだが、その想いと彼の遺したおやつはフェルナンドさんを介して多くの犬たちに伝わった。

 きっと天国でその様子を見ていることだろう。そしていつか、その仲間たちと再会し、一緒に楽しく遊ぶことができるに違いない。

References:goodmorningamericaなど/ written by Scarlet / edited by parumo
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