浴室で不審な物音が・・・警察に通報し、銃を構えた警官と警察犬が突入!だがその犯人の正体は!?(アメリカ)

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image credit:Washington County Sheriff's Office/Facebook
4月8日、アメリカ・オレゴン州ワシントン郡で、甥っ子の不在中に留守を預かっていた男性2人が犬の散歩から帰ってくると、浴室から不審な物音が!
恐怖を覚えた男性のひとりが911通報(日本でいうところの110番)した。
その7分後、通報を受けた複数の警官が銃を携え家に突入。警察犬も動員された。確かに犯人はそこにいた。
いたにはいたのだが、犯人と言うより犯モノ?
衝撃の結末はこの後すぐ!
・浴室から不審な物音と動く影!警察に通報
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911オペレーター女性:911です。消防車と救急車、どちらが必要ですか。・確かに浴室から物音が!銃を構え警官が突入
男性:警察をお願いします。
911オペレーター女性:どうしましたか。
男性:浴室のひとつに誰かいる気配がするんです。ドアには鍵がかかっていますが、閉まったままのドアから何かが動く影が見えます。
911オペレーター女性:家には今何人いますか。
男性:男2人と侵入者です。
13時48分に通報を受けた警察は、すぐに、ワシントン郡保安官事務所の複数の警官を現場に派遣した。
13時53分、通報から7分後に到着した警官らは家の周りを取り囲み、銃を構えた警官らはK-9(警察犬)を伴って自宅へと入ると、侵入者がいるとされる浴室へ向かって今すぐ出てくるように叫んだ。
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しかし、犯人は何も答えず、代わりに浴室からは何かの音が聞こえた。
ドンドンという音を聞いた警察は、犯人が浴室の窓から逃走を図るために無理やり窓を開けようとしている音だと思った。
その時の様子は警官が身に着けていたボディカム映像にとらえられていた。
何度出てくるように呼びかけても無反応の犯人に、警官のひとりが銃を構えてこのように叫んでいる。
「いいか、これがラストチャンスだ!警察犬もいるぞ!」
「おとなしく出てこい!」
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・14時13分。容疑者確保!?
14時05分、ついに警察は警察犬とともに浴室へと突入した。
そこで仰天の事実が発覚したのである。
どんな侵入者が潜んでいるのかと緊張していたであろう警官らを驚かせたのは、なんと1台のロボット掃除機ルンバだったのだ。
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ルンバは浴室に閉じ込められた形となっており、隅々まで掃除していたようだ。
警官のボディカムには、思わず「ロボット掃除機・・・悪い奴め」と呟く声が捉えられた。
14時13分、911通報からわずか25分後には事件解決となったこの出来事。警察からの最後の報告は次のように締めくくられた。
我々が通報を受けた家に入った時、カサカサという音を耳にした。音は一層頻繁に聞こえるようになり、我々がついに浴室のドアを押し破ると、そこにはロボット掃除機ルンバが、徹底的に掃除をしている状況に遭遇したその後、ワシントン郡保安官事務所はフェイスブックでボディカム映像と911オーディオを公開。更には「容疑者確保!」とキャプション入りで、ルンバの写真を投稿した。
米メディアの取材で「思わず吹いてしまった」と話すのは、この一件を聞いた同郡保安官事務所のダニー・ディピエトロ保安官だ。
浴室に突入した警官らは、何が起こったのか一瞬わからなかったようです。どんな凶悪犯にも構える覚悟をしていただけに、ルンバを見て「なんだ? 何が起こっているんだ? 誰かのイタズラか?」と思ったようです。
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・ルンバがいい仕事をしてただけ。通報は間違っていない
2人は、浴室に会ったルンバの存在も、ルンバが勝手に掃除を始めたことも、全く知らなかったようだ。
同時に、警察の手間をかけたことにひたすら恐縮し謝罪していたという男性2人。しかし、警察からは「犯人がルンバとは限らないケースも往々にしてある。通報は間違ったことではなかった」と慰められたという。
いずれにしても、ルンバは浴室で警察も認めるほどのいい仕事をしていたといえよう。
結果的には、通報した男性らが恥をかく結果となってしまったが、凶悪犯が潜んでいなくて本当によかった。
written by Scarlet / edited by parumo
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