神木隆之介『集団左遷!!』で“座敷童子俳優”の本領発揮 (2/2ページ)
そんな彼がすごいのは、天使〝神木キュン〟の面影を、しっかりと残して成長しているところ。芸能界にいながら、ここまでスレないのは、もはや才能。アイドル的なみずみずしさを失わず、芸歴の長さに比例した実力と信頼感を得ているのが、神木の強みなのである。
映画では主役も数多くこなす神木隆之介だが、彼がキーパーソンとしてまわったときの破壊力はすごい。特に2010年のドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(TBS系)の一十一役では、圧倒的なカリスマ性を放ちながら、主役の戸田恵梨香(30)と加瀬亮(44)を“食う”ことはなかった。このバランス感覚。
■神木隆之介はドラマの守り神
さらに13年のドラマ『家族ゲーム』(フジテレビ系)の長男、慎一しかり、17年の『刑事ゆがみ』(フジテレビ)の弓神適当の相棒、羽生虎夫しかり。神木が主役の横で笑っていれば、物語は一気にドラマ性を放ってヒットを予感させる。この座敷童子感はすごい。
他の追随を許さないカリスマ性と神秘性を発揮する神木。しかし、脇に回れば惜しみなくそのオーラを主役に向ける。この使い分けの巧みさこそが、芸能界に入って23年間、第一線で愛され続けている理由だろう。
『集団左遷!!』では、かつて幹部候補だったにもかかわらず、“ある事件”をきっかけにドロップアウトし、ダメ社員の一人となる滝川晃司役だ。恋愛要素が少なめのチーム戦では、神木の“守り神”な存在感が特に光り輝く。日曜の夜、それをしっかりと確認したい。(田中稲)